MicrosoftとYahooが検索広告の提携内容を固めつつあるという報道が再度出回っている。
そう、この1年の間に同じような報道は少なくとも50回以上出た。お察しの通り、Microsoftの幹部は(非)極秘でYahooの本社を訪問したとのことだ。お察しの通り、両社は実現するかどうかについて公式に発表していない。
(おそらく、Yahooは自社検索事業をMicrosoftにアウトソースし、MicrosoftがYahooに自社広告事業の一部をまかせるとか、そういうものだと思われる)。
このような取引が実現するのなら、Microsoftにとってはこの上なくよいタイミングとなる。7月23日、Microsoftは会計年度2009年第4四半期の業務報告書を発表する予定だ。「Windows 7」はまだ発売されておらず、MicrosoftのWindowsクライアント事業は多少不安定に見える。年に1度の営業ミーティング「MGX」も来週に迫っている。営業・マーケティング担当者を前にした最高経営責任者(CEO)のSteve Ballmer氏が、ステージを走り回りながら「Bing! Bing! Bing!」と連呼する姿を想像してみてほしい。
ところで、「Bing」の好調さを伝えるハイプや、前の週と比較しての急激なシェア増加にも関わらず、comScoreはMicrosoftがBingを公開した月である6月の同社検索シェアは、0.4パーセントポイントの増加と述べている。現在、Microsoftの検索シェアは8.4%、Yahooは(6月、シェア値を下げて)19.6%、Googleは安定して65%を維持している。
Microsoftが先週開催した「Worldwide Partner Conference」で、Ballmer氏も最高執行責任者(COO)のKevin Turner氏も、「Yahoo」という言葉を口にしなかった。Ballmer氏はBingについて触れたが、Microsoftが長期にわたって悪口を言われても粘り強く挑戦することの証拠として触れたに過ぎない(そして、パートナー企業に対し、自社が利用するデフォルト検索エンジンをGoogleではなくBingにするよう薦めた)。
数十億ドルのMicrosoft−Yahoo提携がついに実を結ぶのだろうか? わたしにはさっぱり予想できない。だがもし実現するのであれば、今週はMicrosoftが発表するタイミングとしては申し分ないといえる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ