MicrosoftのLive Labsは米国時間11月18日、「Pivot」という新しい実験プロジェクトを立ち上げた。
Live Labsのウェブサイトによると、Pivot(Microsoftが先日発表した「PowerPivot」とは別のものだ)は、検索、ブラウジング、レコメンデーションを組み合わせてウェブ体験を統一することを目指すという。
開発チームはPivotプロジェクトの目標について、ウェブをばらばらのページの集まりとしてではなく、“くもの巣ようなウェブ”として閲覧する方法だ、と表現している。ユーザーの隠れたパターンを視覚化することで「複数のインタラクションを同時に行いながら、新しい洞察を発見できる」という。
Microsoftは、限定テスターに向け、Pivotの技術プレビュー版を公開している。開発チームは、開発者がPivotの中心となる“Collection”を拡大することに期待を寄せているようだ。CollectionについてPivot開発チームは、ウェブ上にある類似したアイテムの大きな集まりで、ユーザーは「個々の情報の関係性を新しい方法で見る」ことが可能になるとウェブサイトで説明している。
CollectionsファイルはCXMLとDeep Zoom-formatted(DZC)イメージだ。プロジェクトのウェブサイトによると、「ユーザーがウェブページをブラウズするかCollectionをブラウズするかにより、Pivotクライアントはファイルを表示するのに、組み込みIEレンダリングエンジン(「Trident」)を使うのか、Collectionブラウザを使うのかを決定する」とのことだ。
Pivotダウンロードサイトはこちらとなる。Pivotは、「Aero Glass」のある「Windows 7」で「最もよく動く」が、「Windows Vista」にも対応する。「.NET 3.5 Service Pack 1」「Internet Explorer 8」が必要で、現在英語版のみの提供となる。
注意事項は次の通り。「Intel統合チップセットではこのアプリケーションは動かせず、インストール中、あるいはPivot利用中に障害が起きる。他のグラフィックカードの場合、最新のものでなかったり、専用のVRAMがないものは、インストールに失敗したり、クラッシュなど予言できない振る舞いが生じる可能性がある」
アップデート:私の情報筋によると、Pivotは以前「Seahorse」という開発コード名だったプロジェクトとのことだ。本当かどうかMicrosoftに確認をしてみたいと思う。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ