“Googleフォン”ことHTC製の「Nexus One」が登場するという。それも、比較的近い将来のようだ。Nexus Oneは初の「Android」搭載機ではない(し、多くが望んで/期待しているほど革新的なものでもないとモバイル専門家のSascha Segan氏は述べている)。
それでも、このNexus OneがMicrosoftを刺激して--Googleへのねたみとともに--、Microsoftが同じ戦略をとることを再検討するのではないかという気がしている。
Microsoftは--すくなくともある時期までは--、Microsoftフォン開発に向けて積極的に作業を進めていた。実際、このプロジェクトは、キャンペーンを担当する広告エージェンシーを決定するという段階まで進んでいた。Microsoftフォンは「Project Pink」といわれるものの1要素で、わたしが聞いたところによると、PinkフォンはMicrosoftのブランドを冠し、ある携帯電話メーカーが製造することになっていた。ターゲットは、「Sidekick」(Microsoftが2008年に買収したDangerが開発)と同じ10代〜20代に定めていた。
Microsoftは2009年6月、「新しいWindows Mobileベースのコンシューマー向け携帯電話」に言及した求人を行っている。以下はその一部だ(PMXとは、プレミアムモバイルエクスペリエンス(Premium Mobile Experience)チームの略)。
カテゴリ:ソフトウェア開発、プログラムマネジメント
勤務地:中国・北京
職種:シニア/リードプログラムマネージャー ATC PMX
中国・北京のATC PMXチームは、シニア/リードプログラムマネージャーを務める次のスーパースターを募集します!
AppleやGoogleをしのぐような次世代のプレミアムモバイルエクスペリエンスを開発したい人、コンシューマー向けニーズに合った製品を設計したいというパッションと信念がある人、ATCのPMXチームで一緒に働きましょう。このチームはATCの中にあり、優れたプレミアムモバイルエクスペリエンスをコンシューマーに提供することを目標にしているMicrosoftの取り組みにおいて、中核となるチームです。われわれはパッションと経験のあるシニアレベルのプロダクトマネージャーを探しています。社内、社外パートナー企業、関係者などと作業を進め、次世代のエキサイティングなプレミアムモバイルエクスペリエンスを開発します。
2009年秋、Microsoftフォン2機種--開発コード名「Turtle」と「Pure」--といわれる画像がリークした。しかしその後、Microsoftの幹部はPinkフォンのうわさに水をさしてきた。MicrosoftブランドのPinkフォン(Microsoftが製造するのではなく、サードパーティ・ベンダーが作成する携帯電話)について、Microsoftのエンターテインメント・デバイス担当プレジデントのRobbie Bach氏と最後に話をしたとき、Bach氏はこれを認めもせず、否定もしなかった。そして、Microsoftとパートナー企業は新しい「Windows Phone」ブランディングを進めており、「Microsoftフォン」はすでにたくさんある、と述べた。
Bach氏のコメントをはじめ、ほかの人からの情報を考慮して、MicrosoftはMicrosoftブランドの携帯電話を公開することを控えることを決断し、Pinkは“サードパーティのWindows携帯電話で動くコンシューマーにフォーカスしたプレミアムサービスの集まり”に戻ったのではないかと推定していた。だがここにきて、Microsoftが再度「Microsoftフォン」を2010年に公開することを再考している可能性もあるのではないか。
2010年にMicrosoftフォンが--シャープか別のキャリアから--登場する可能性はあるのだろうか?そうではなく、Microsoftは現在の複数パートナー戦略を基本とし、携帯電話サプライヤの数を減らして「Windows Mobile 7」を2010年後半に投入する計画なのだろうか?
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ