Microsoftは米国時間1月22日、Microsoft Download Centerにて「Windows Mobile 6.5」向けのソフトウェア開発キット(SDK)を公開した。だがその直後、このSDKはウェブサイトから削除された。
Microsoftがいったん公開した後に削除した理由は、SDKに「Windows Mobile 6.5.3」が含まれていたからという憶測がある。Windows Mobile 6.5.3はWindows Mobileの暫定版で、数カ月前より非公式にうわさされているものだ。Microsoft側は公式にWindows Mobile 6.5.3の発表を行っていない。だが、2009年12月のブログ界の情報によると、Windows Mobile 6.5.3はソフトキーボードの代わりに「タッチ操作が可能なタイル(touchable tiles)」のサポートが加わっているとのことだ(Wikipediaのある記事によると、バージョン6.5.3はこれ以外にもジェスチャーのサポートが強化されており、アドレス帳が一新し、スタートメニューも新しいものに変更されているとのことだ)。
Microsoftが「Windows Mobile 7.0」の前に、キャパシティブタッチ画面に完全対応するバージョンを設けてリリースするといううわさがある。だが、Microsoft側は公式にこれを認めていない(このキャパシティブタッチ画面対応バージョンは、バージョン6.6、あるいは6.7と見る向きもあるようだ。ひょっとすると6.5.3かもしれない・・・)。
Windows Mobile 6.5のSDKが削除された理由、同SDKがいつ再公開されるのかについて、Microsoftに問い合わせているところだ。回答があればここで紹介したい。
アップデート:Microsoftの代表者から以下のような回答を電子メールでもらった。この内容からすると、Microsoftはフライングしてうっかり6.5.3のSDKベータを公開してしまったようだ。
1月22日の金曜日、Microsoftは次期Windows Mobile 6.5 SDKを早まって公開用のウェブページに掲示してしまった。このSDKは発表もプロモーションもされていなかったにもかかわらず、コミュニティーが発見し、質問が寄せられた。SDKベータ版はその後削除されており、最終テストが終了した後に公開する予定だ。ご迷惑をおかけしたことをお詫びします。
Windows Mobileの製品と戦略において驚きの要素を持たせたいというMicrosoftの狙いは理解できる。だが、現時点では、Microsoftが送るサインはわれわれを混乱させるもので、Windows Mobileのロードマップに関するガイダンスや情報を提供しないという姿勢はむしろ逆効果ではないかと思う。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ