生産性を向上させるKDE 4のデスクトップウィジェット10選

文:Jack Wallen(Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子

2009-06-16 08:00

 KDE 4によって、デスクトップに大きな変革がもたらされた。こういった変革には、Twitterへのアクセスからサーバの監視、リアルタイムのスペルチェックにいたるまで、さまざまな機能を提供する多くのウィジェットも含まれている。本記事では、筆者お薦めの便利な生産性向上ウィジェットを10個紹介している。

 KDE 4を使ったことがある人であれば、デスクトップが大きく変わったことに気付いているはずだ。多くの人々は、こういった変更によってKDEデスクトップが使いにくくなったと感じている。私も、デフォルトの状態では確かにその通りだと思う。しかし、KDE 4にはそういった不満を和らげるウィジェットというものが装備されているのである。ウィジェットとはデスクトップに常駐し、特定の機能を実現する小さなアプリケーションのことである。KDE 4を新たに使い始めたユーザのほとんどは、こういったウィジェットが提供しているものをまだ経験していないはずだ。しかし、こういった新しいツールをうまく利用しない限り、KDE 4エクスペリエンスを100%手にしたことにはならないのだ。

 KDE 4デスクトップで利用可能なウィジェットの数はかなり多い。機能らしい機能を持っていないものもある一方、あなたの日々のコンピューティングライフをより快適なものにしてくれるものもあるのだ。そこで以下に、生産的の向上に役立つウィジェットを10個紹介する。

#1:Folder View

 これはデフォルトウィジェットの1つである。KDE 4をインストールした時点で、このウィジェットがデスクトップ上に表示されているはずだ。このウィジェットがデフォルトでデスクトップ上に配置されるようになっているのには理由がある。これによってフォルダの閲覧が容易になるのだ。あなたのホームディレクトリにあるすべてのファイルとディレクトリがデスクトップ上にきちんと整頓されたうえで表示されているさまを想像してほしい。また、通常の使用方法に影響を与えることなく簡単にアクセスできるというのは、パワーユーザーにとって朗報だろう。Folder Viewウィジェットはデスクトップのバックグラウンドに留まり続け、あなたの仕事の邪魔をすることなく、すべてのディレクトリやファイルに迅速にアクセスできるようにしてくれるのだ。また、このウィジェットの設定を変更することで、どのようなディレクトリでも表示させることができる。さらに、ある種の形式のファイルを表示させないようにするフィルタも設定することができる。加えて、Folder Viewは画像などのファイルのプレビュー機能も提供している。

#2:Konqueror Profiles

 あなたの嗜好が私のそれとよく似ているのであれば、DolphinがKDE 4のファイル管理ツールであることなど受け入れられないと思うはずだ。Konquerorをファイル管理ツールとして使用することも可能であるものの、オープンするたびにウェブブラウザモードになってしまうのだ。もちろんのことながら、これを回避する方法はいくつかある。その1つとして、Konqueror Profilesウィジェットを使うというものがあるのだ。このウィジェットはデスクトップ上に配置され、プロファイルとしてFile ManagerとKDE Development、Midnight Commander、Tabbed Browsing、Web Browsingという5種類を表示するようになっている。こういったプロファイルのいずれかをクリックすると、該当プロファイルのKonquerorがオープンする。また、プロファイルの異なる複数のKonquerorインスタンスをオープンすることもできる。こういったプロファイルはそれぞれ、KonquerorのSettingsメニューにあるConfigure View Profilesで管理することができる。Konquerorに新たなプロファイルを追加すると、そのプロファイルが自動的にこのウィジェットに追加されるのである。このため、仕事で使用するサイトが複数ある場合、そういったサイトすべてをタブに設定したKonquerorを起動するようなプロファイルを作成しておくこともできるのだ。

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