Linux使用時におけるハードウェア関連の問題を避ける10の方法

文:Jack Wallen(Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子

2010-06-24 07:30

 Linuxを使用しており、ハードウェア周りの問題に頭を悩まされているというのであれば、本記事が役に立つだろう。以下に、よくある問題を解決する方法--あるいは、最初からそういった問題を避けるための方法を紹介している。

#1:あまりにも古いハードウェアや、最新のハードウェアは使用しない

 古いハードウェアを避けるという理由は明らかなはずだ。まず、そのハードウェアはもうすぐ寿命を迎えることになるはずである。また、ディストリビューションが新しくなればなるほど、5年以上も前に販売の終了したハードウェアがサポートされている確率も低くなっていく。一方、最新のハードウェアも、ドライバの安定動作が望めないため、避けるべきである。最新の高性能ハードウェアを導入したいという誘惑にかられるかもしれないものの、選択したディストリビューションが該当メーカーの動きについていけておらず、がっかりする結果に終わるということもよくあるのだ。このような問題に遭遇する頻度は減ってきている(Linuxをサポートする企業が増えてきているため)とはいえ、懸念があることに変わりはない。筆者自身は、使用したいディストリビューションの最新バージョンがリリースされた時期から遡って6カ月以内に発売されたハードウェアを避けるようにしている。こういった手がいつもうまく行くとは限らない--とは言うものの、WacomのBambooペンタブレットを除き、この手は今のところうまく行っている。

#2:サポートの有無をチェックする

 製品を購入する前に、その製品がLinux対応もしくはMac対応をうたっているかどうかチェックしておくべきである。Macに対応している製品であれば、Linuxにも対応している可能性が高いだろう。これは特にプリンタについて言えることである。もちろん、当てはまらないケースもある。とは言うものの、Linuxに対応していることを明記しているハードウェアであれば確実である。筆者はハードウェアを購入するにあたって、その企業のLinuxに関する評判についても調べるようにしている。NVIDIAは自社のハードウェアを動作させるためのLinux向けドライバも開発しているため、常にお勧めできる選択肢だと言える。また、Lexmarkのプリンタについても同じことが言える(これらの製品の箱には必ず、LinuxのマスコットであるペンギンのTuxが描かれているはずである)。

#3:プロプライエタリなドライバを使用する

 こんなことを言うと、多くのオープンソース支持者の気持ちを傷付けることになると分かっているものの、プロプライエタリなドライバの方がうまく動作する場合もあるのだ。NVIDIAがその良い例だ。NVIDIA製のカード向けに開発されているnouveauというドライバがあるとはいうものの、十分に成熟しているとは言い難い。こういったドライバも時とともに成熟し、NVIDIAのプロプライエタリなドライバと肩を並べるようになるはずだ。とは言うものの、ハードウェアをできる限りうまく動作させる必要がある場合、プロプライエタリなドライバを使用するのが気に入らなかったとしても、自らの信条を捨てなければならないこともあるだろう。

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