マイクロソフトがIE 6のパッチの不具合に対し回避方法を提供

文:Larry Dignan(ZDNet.com) 翻訳校正:石橋啓一郎

2007-12-20 13:51

 Microsoftは同社の最新の月例パッチでXP上のIE 6に不具合が生じているユーザーに対し、回避方法に関する情報を提供した。

 この問題は12月第2週にパッチが公表されると、そのほぼ直後から見られていたものだ。この問題は、MicrosoftのパッチがIEを使えなくするというものだ(これはセキュリティを強化する方法の1つではあると言えなくもないが)。

 Microsoftはこの問題を認め、ヘルプ文書に次のように記している。

 Windows XP Service Pack 2(SP2)を実行しているコンピュータで、ウェブサイトを訪問しようとするとMicrosoft Explorer 6がクラッシュする。この問題は、セキュリティアップデート942615をインストールした後で生じる。このセキュリティアップデートは、セキュリティ情報MS07-069で公表されている。

追加情報: Microsoftのセキュリティ対応センターはブログ記事で、この問題は広がっているわけではないと述べている。この記事では、主にカスタムインストールに影響のあるインストール問題を解決している。

 われわれはMS07-069のインストールに関連する問題を報告してくれた少数の顧客と連携している。具体的には、Windows XP Service Pack 2(SP2)ベースのコンピュータのInternet Explorer 6でウェブサイトを訪問しようとする際に、応答しなくなる可能性がある。

 一言で言えば、「これは広く行き渡っている問題ではない」ということだ。

 しかし問題を抱えている人たちに対して、Microsoftは回避方法を提供している(IE blogを参照して欲しい)。次のような内容だ。

注意:もしレジストリエディタや他の方法でレジストリを誤って修正すると、深刻な問題が生じる場合がある。それらの問題が生じた場合、オペレーティングシステムの再インストールが必要となる可能性がある。Microsoftはそれらの問題を解決できるとは保証できない。レジストリの修正は自己責任で行って欲しい。

 この問題を回避するには、次の手順に従う。

1.「スタート」をクリックし、「ファイル名を指定して実行」をクリックし、regeditと入力し、OKをクリックする。

2.次のレジストリのsubkeyを探してクリックする。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\Main\FeatureControl\

3.「編集」メニューの「新規」をポイントし、「キー」をクリックする。

4.FEATURE_PROTECT_DECOMPRESSION_FILTER_FROM_ABORT_KB942367と入力し、エンターを押す。

5.FEATURE_PROTECT_DECOMPRESSION_FILTER_FROM_ABORT_KB942367を右クリックし、「新規」をポイントし、「DWORD値」をクリックする。

6.アスタリスク(*)を入力し、エンターを押す。

アスタリスク(*)はUrlmon.dllファイルを利用するすべてのプロセスの名前を表すことに注意して欲しい。もしUrlmon.dllを利用する個々のアプリケーションごとにこの変更を行いたい場合は、アスタリスクの代わりにそのアプリケーションの名前を使う。例えば、Appname.exeというような形になる。

7.アスタリスクを右クリックし、「修正」をクリックする。

8.「値」のデータボックスに1を入力し、OKをクリックする。

9.レジストリエディタを終了する。

 平均的なZDNetの読者にとっては、この回避方法はおそらく簡単だろう。平均的な不器用な人はおそらくブラウザを変えるだろう。どうしても行わなければならないこともない。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  2. 運用管理

    IDCレポートが明かす、AI時代において「プライベートAIインフラ」が企業競争力に果たす役割と効果

  3. ビジネスアプリケーション

    新規アポ率が従来の20倍になった、中小企業のDX奮闘記--ツール活用と効率化がカギ

  4. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  5. セキュリティ

    「どこから手を付ければよいかわからない」が約半数--セキュリティ運用の自動化導入に向けた実践ガイド

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]