Microsoftは同社の最新の月例パッチでXP上のIE 6に不具合が生じているユーザーに対し、回避方法に関する情報を提供した。
この問題は12月第2週にパッチが公表されると、そのほぼ直後から見られていたものだ。この問題は、MicrosoftのパッチがIEを使えなくするというものだ(これはセキュリティを強化する方法の1つではあると言えなくもないが)。
Microsoftはこの問題を認め、ヘルプ文書に次のように記している。
Windows XP Service Pack 2(SP2)を実行しているコンピュータで、ウェブサイトを訪問しようとするとMicrosoft Explorer 6がクラッシュする。この問題は、セキュリティアップデート942615をインストールした後で生じる。このセキュリティアップデートは、セキュリティ情報MS07-069で公表されている。
追加情報: Microsoftのセキュリティ対応センターはブログ記事で、この問題は広がっているわけではないと述べている。この記事では、主にカスタムインストールに影響のあるインストール問題を解決している。
われわれはMS07-069のインストールに関連する問題を報告してくれた少数の顧客と連携している。具体的には、Windows XP Service Pack 2(SP2)ベースのコンピュータのInternet Explorer 6でウェブサイトを訪問しようとする際に、応答しなくなる可能性がある。
一言で言えば、「これは広く行き渡っている問題ではない」ということだ。
しかし問題を抱えている人たちに対して、Microsoftは回避方法を提供している(IE blogを参照して欲しい)。次のような内容だ。
注意:もしレジストリエディタや他の方法でレジストリを誤って修正すると、深刻な問題が生じる場合がある。それらの問題が生じた場合、オペレーティングシステムの再インストールが必要となる可能性がある。Microsoftはそれらの問題を解決できるとは保証できない。レジストリの修正は自己責任で行って欲しい。
この問題を回避するには、次の手順に従う。
1.「スタート」をクリックし、「ファイル名を指定して実行」をクリックし、regeditと入力し、OKをクリックする。
2.次のレジストリのsubkeyを探してクリックする。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\Main\FeatureControl\
3.「編集」メニューの「新規」をポイントし、「キー」をクリックする。
4.FEATURE_PROTECT_DECOMPRESSION_FILTER_FROM_ABORT_KB942367と入力し、エンターを押す。
5.FEATURE_PROTECT_DECOMPRESSION_FILTER_FROM_ABORT_KB942367を右クリックし、「新規」をポイントし、「DWORD値」をクリックする。
6.アスタリスク(*)を入力し、エンターを押す。
アスタリスク(*)はUrlmon.dllファイルを利用するすべてのプロセスの名前を表すことに注意して欲しい。もしUrlmon.dllを利用する個々のアプリケーションごとにこの変更を行いたい場合は、アスタリスクの代わりにそのアプリケーションの名前を使う。例えば、Appname.exeというような形になる。
7.アスタリスクを右クリックし、「修正」をクリックする。
8.「値」のデータボックスに1を入力し、OKをクリックする。
9.レジストリエディタを終了する。
平均的なZDNetの読者にとっては、この回避方法はおそらく簡単だろう。平均的な不器用な人はおそらくブラウザを変えるだろう。どうしても行わなければならないこともない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ