アップルがMac OS Xの88件のセキュリティホールを修正

文:Ryan Naraine(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:石橋啓一郎

2010-03-30 12:02

 Appleは米国時間3月29日、Mac OS Xに対する近年最大級のセキュリティアップデートをリリースした。このアップデートは、88件もの明文化された脆弱性を対象としている。

 Mac OS X v10.6.3のアップデートは、「クリティカル」なもので、遠隔からのコード実行、情報漏洩、およびサービス妨害攻撃につながる可能性のある複数のセキュリティホールを対象としている。

 一部のシナリオでは、ユーザーが悪意をもって作成された画像や動画ファイルを見るだけで、悪意をもったハッカーがMac OS Xのマシンを完全に乗っ取ることができる。

 また別のシナリオでは、Macユーザーがスペルチェックを実行すると、そのユーザーのマシンがハッカーによってハイジャックされる可能性がある。

 このアップデートでは、AppKit、QuickTime、CoreMedia、CoreTypes、Disk Images、ImageIO、Image RAWに存在する脆弱性がカバーされている。

 また、Apache、ClamAV、MySQL、PHPを含む、いくつかのオープンソースのコンポーネントに存在するセキュリティホールも対象となっている。

 今回パッチが施された脆弱性の完全なリストについては、このページを参照して欲しい。

 「セキュリティアップデート 2010-002/Mac OS X v10.6.3」は、システム環境設定の「ソフトウェアアップデート」か、Appleの「サポートダウンロード」のページから入手できる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  2. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  3. セキュリティ

    ISMSとPマークは何が違うのか--第三者認証取得を目指す企業が最初に理解すべきこと

  4. ビジネスアプリケーション

    中小企業のDX奮闘記--都市伝説に騙されずに業務改善を実現したAI活用成功譚

  5. セキュリティ

    「どこから手を付ければよいかわからない」が約半数--セキュリティ運用の自動化導入に向けた実践ガイド

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]