What's up man?
そろそろ街はクリスマス色。華やかな季節ですね。この時期、なぜか山下達郎の「きっと君は来ない……」という歌声が頭の中でリピートします。若き日の甘酸っぱい恋の思い出がよみがえってくるのは私だけではないはずです。その「クリスマス・イブ」が大ヒットしたのは1986年。ん? 一体何年前? 恐ろしいので考えるのはやめましょう。
さて、今回はクリスマスについて、グローバルで仕事をするビジネスパーソンにとって大切なことをお話しします。クリスマス気分に少し水をさしてしまうかもしれませんが、しばしお付き合いください。
クリスマスの意味
日本のクリスマスは宗教的なお祝いではなく、お正月に並んで季節行事のような非宗教的お祝いになっています。仏教徒である私の祖父も、いつも私にクリスマスプレゼントを用意してくれました。しかし、忘れてはいけません。本来クリスマスは、イエスキリストの誕生を祝う宗教的な祝日なのです。
米大統領Barack Obama氏の就任演説を覚えていらっしゃいますか?
- We are a nation of Christians and Muslims, Jews and Hindus - and non-believers.
われわれは、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教、ヒンズー教、それに無宗教者による国家だ。
およそ80%の国民がキリスト教徒のアメリカですが、単一宗教の国ではありません。キリスト教以外の宗教を尊重し、最近では12月の休みの前に普通に交わされていた「Merry Christmas!」というあいさつも、「Happy Holidays!」という言葉に変わってきたような気がします。
ここで言う「Holidays」は12月中旬以降を指します。つまり、キリスト教で祝うクリスマスだけでなく、ユダヤ歴でKislevと呼ばれる月の25日から8日間にかけて行われるユダヤ教のお祝い「Hanukah(ハヌカー)」や、アフリカ系アメリカ人のお祝いで12月26日から1月1日まで行われる「Kwanzaa(クワンザ)」なども含まれます。この時期にお祝いしているのはキリスト教だけではないということです。