みなさんこんにちは! マイ・カウンセラーの田代です。不安や悩みを自己解決するメンタルテクニック。ちょっとした考え方の転換で、いま少しだけ芽生えつつある不安や悩みを解決する方法が見えてくるかもしれません。
そんなテクニックの今回のテーマは「自転車に乗れるようになるには?」です。このテーマがどうして悩みの解決と関係しているのか? といぶかしがる方もいらっしゃるとは思いますが、まずはお聞きください。
一般的な自転車の乗り方をふり返る
特別な身体的な事情がない限り、多くの人は自転車に乗れると思います。歩くこと、走ることと同じように……。しかし、乗るチャンスがないと一生乗れません。事実、私の母は一生涯乗れませんでした。1936年、昭和11年生まれだったので自転車がなかった時代ではない。単に乗る必要がなかったのでしょう。乗ろうとチャレンジする姿を見たこともありませんでした。しかし、チャレンジさえすれば、簡単に乗れたと思います。
最近の子供たちは、小学校入学前後で自転車に乗り始めるようです。休日の公園に行くと、お父さんが子供の乗った補助輪付き自転車の荷台に手を掛け、練習している姿をよく見ます。
そして、後ろでお父さんは「ハンドルをしっかり握って思いっ切りペダルをこげ!」と声を掛けます。手を離すと、子どもはバランスを崩してこける。そしてもう一度。何度も何度もそれを繰り返し、少しずつこけるまでの距離が伸びてきて、ある日突然、すーっとそのまま乗れるようになる。
完成です! やっと自転車に乗れました!
本質を見抜いて自転車に乗る方法
もちろん、この方法は何も間違っていません。問題なし。ただ、ここで終わってしまうと、どうして私があえて自転車の乗り方を語る必要があるのかわかりませんよね。
実は、物ごとの本質を考えるテーマとして、今回のテーマを選びました。考えを広げると無限に応用が利く考え方です。
まず、自転車に乗れるようになるために必要な能力を考えてみましょう。
ペダルをこぐ能力やハンドルを切る能力は必要ですが、最も重要なことは「バランスをとること」ですよね。バランスがとれさえすれば、自転車には乗れます。実際、自転車に乗れるようになれば、軽い坂道などではペダルをこがず、ハンドルを握ることさえせず手放しで乗れる人も多いのです。
それがわかれば、まず最初に子どもに教えることは、「しっかりとハンドルを握ること」や「思い切りペダルをこぐこと」ではありません。バランスをとることなのです。つまり、お父さんが後ろで荷台を押さえる必要はないのです。荷台を手で押さえている限り、子供は自分でバランスが取れません。