Linux技術者を対象とした国際認定制度「LPIC(Linux Professional Institute Certification)」を運営する特定非営利法人エルピーアイジャパン(LPI-Japan)は2月に、Linuxやオープンソースソフトウェア(OSS)のビジネスを成功に導くための指針となるエグゼクティブセミナー「Linux/OSS Business Summit 2008」を開催。同イベントに合わせて来日した、Linux Professional Institute(LPI)本部の最高経営責任者(CEO)兼社長であるJim Lacey氏に、世界におけるLPICの活用状況やLPIの今後の方向性などについて話を聞いた。
Lacey氏は、まずLPICの受験者数と認定者数の増加、提携パートナーの増加などを例にとり、2007年はLPIが非常に大きく成長する年になったと語った。LPIがLinux技術者の認定という分野において多くの企業や技術者に受け入れられた背景には、「(組織の)安定性」「イノベーション」「成長性」――という3つの要素が重要だったと同氏は指摘する。この3要素に重点を置いた活動が評価され、LPICは業界のグローバルスタンダードとして認識されるに至ったというわけだ。
Lacey氏はLPICの目指してきたグローバルスタンダードというものについて、3つの大きなポイントがあると説明している。まず第一に、世界的な規模で活動する企業の賛同を集め、積極的にプロモーションしてもらうこと。確かに、LPIではさまざまなIT企業と積極的に提携し、協力してLPICの普及を進めてきた。
その一環としてHewlett-Packard(HP)との新しい提携も発表されている。この提携は、HPの実施する認定プログラム「HP Accredited System Engineer(ASE)」において、HP BladeSystemおよびHP ProLiant ML/DLの部門でLPICのレベル2認定を採用するというものだ。また別の提携の例としては、LPIC レベル1認定が、Oracleの実施する認定プログラム「Enterprise Linux Administrator Certified Associate」を受験する前提条件のひとつとして採用されたというケースもある。
「このように他のOSS認定制度の前提としてLPICが利用されるケースも増えてきていますが、その際に高く評価されているのがLPIの“中立性”です。LPIの認定制度は特定の会社が持つ技術に特化したものではなく、ハード/ソフトの両面において中立の立場を保っています。そのため特定の環境に縛られない汎用的なスキルとして活用できるのです」(Lacey氏)
第二のポイントとして挙げられたのが“サイズ”だ。LPIの発表によれば、LPICの累計受検者数は2008年1月末の時点で17万人を突破、認定者数の累計は約5万4000人(うち、レベル1認定者が約4万5000人、レベル2認定者が約8600人)を越えている。LPICが世界標準の認定制度として認知されている証拠とも言えるだろう。
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