AMDからサーバ用デュアルコアプロセッサがいよいよ登場

Michael Kanellos(CNET News.com) 2005年04月21日 16時32分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 Advanced Micro Devices(AMD)は、デュアルコアプロセッサの発表でIntelに何日か遅れをとったかもしれない。だが、重要な市場への投入に関しては自社の方が先行していると、AMDは主張する。

 AMDはまもなく、同社初のデュアルコアプロセッサとなるOpteronチップを3種類リリースする。さらに、その後2カ月間でサーバ用チップ3種類とデスクトップ用チップ1種類を発売する。

 デスクトップPCの購入者がいずれ、デュアルコアチップの処理能力を使い切ることは間違いない。その一方で、サーバ購入客は今すぐにでも、その恩恵にあずかることができるはずだ。いくつかのアプリケーションやオペレーティングシステム(OS)は既にデュアルコアチップへの対応を済ませており、Hewlett-Packard(HP)やIBMなどの各社はデュアルコアOpteronを採用したサーバを販売する予定だ。

 米国時間18日に登場したIntelのデュアルコアプロセッサはデスクトップPC用に設計されたもので、サーバ向けXeonチップのデュアルコア版は2006年前半まで登場しない。

 AMDがちょうど2年前にOpteronを発表するまで、サーバ市場における同社のシェアは皆無に等しかった。しかしAMDによると、現在では世界の大手企業100社のうち、55%がOpteronサーバを導入しているという。なお、2004年末時点でのOpteronサーバの導入率は40%だった。

 デュアルコアOpteronの全体的な性能は、同じ速度で動作するシングルコアバージョンのそれを40〜70%上回ると、AMDのBen Williams(商用ビジネス担当バイスプレジデント)は説明する。

 サーバ用デュアルコアチップは、最も安いものでも、シングルコア版のハイエンドモデルと同程度の価格設定で売り出される。たとえば、Opteron 265は1000個出荷時の価格が851ドル。これはOpteron 200シリーズのなかでも最も高価な252モデルの価格とほとんど変わらない。

デュアルコア AMD Opteron プロセッサを搭載したシステム。従来のシステムとピン互換を実現している

 また、サーバの購入客にはかなり保守的な傾向があるものの、シングルコアチップからデュアルコアチップへの移行は極めて急速に進むと思われる。これはデュアルコアチップが現行のOpteronとかなり似通っているからだと、Williamsは言う。デュアルコアOpteronはシングルコア版と使用するパッケージも変わらないうえ、対応するマザーボードも同じで、消費電力まで一緒だ。

 「プロセッサコアが2つある点を除けば、デュアルコアチップは(シングルコアモデルと)そっくりに見える」とWilliams。「われわれはプロセッサコアとBIOSだけに変更を加えた。このことから、シングルコアの時ほど厳しいシステムテストを行う必要がない。マルチコアへの移行は一般に考えられているよりもはるかに速いスピードで進むだろう」(Williams)

 それでも、「デュアルコアプロセッサが市場にどんな影響を与えるかは、来年にならないと分からない」とMercury ResearchのアナリストDean McCarronは述べている。

リソース共有

 AMDが設計したデュアルコアプロセッサは、集合住宅のような構想をしており、2つの独立した計算処理ユニットが一部のリソースを共有する。2つのプロセッサコアは同一のシリコン片上に配置されている。このコアはそれぞれが専用のキャッシュを持ち、データへ高速にアクセスできる(この点がIBMの製造するデュアルコア版Power 4チップと異なる)。ただし、メモリコントローラやHyperTransport接続については、2つのコアが同じものを使う仕組みになっている。

 しかし、Williamsによると、プロセッサコアが追加されたことにより、データ遅延が生じるようなことはないという。HyperTransportは最近になって、800MHzから1GHzへとさらに高速化されている。「800MHzでさえバスが一杯になることはなかった」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連キーワード
クラウド基盤

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
藤本恭史「もっと気楽にFinTech」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
米ZDNet編集長Larryの独り言
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
田中克己「2020年のIT企業」
大木豊成「Apple法人ユースの取説」
デジタル未来からの手紙
モノのインターネットの衝撃
松岡功「一言もの申す」
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
今週の明言
アナリストの視点
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
スマートデバイス戦略
セキュリティ
ネットワークセキュリティ
セキュリティの論点
スペシャル
de:code
Sapphire Now
VMworld
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell World
AWS re:Invent
PTC LiveWorx
デプロイ王子のテクノロジ解説!
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
さとうなおきの「週刊Azureなう」
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
北川裕康「データアナリティクスの勘所」
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
Windows Server 2003サポート終了
実践ビッグデータ
中国ビジネス四方山話
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化