イメーションは2月3日、磁気テープメディア内のデータを消去する装置「高抗磁力メディアイレーサー ME19」を発表した。磁気テープに記録されたデータを読み取り不可能なレベルまで消去するため、廃棄後の情報漏えいを防止できる。2月6日に販売を開始する。税込み価格は46万2000円。
メタル(MPおよびME)またはオキサイド(クロムおよびコバルト)を磁性材料として使っている各種磁気テープメディアや、フロッピーディスクのデータも消去できる。1回の消去処理(1パス)に必要な時間は約10秒で、1パスで読み取り不能なレベルまで、2パスでプランクメディアとして認識されるレベルまで磁気情報を消去する。
漏えい磁界の大きさは、各面から1m離れた位置で0.8kA/m以下となり、世界保健機構の定めた4kA/mよりも小さい。イメーションでは、「1mほど離せば、電子機器の近くで使用してもほとんど問題ない」としている。大きさは幅360mm、奥行き410mm、高さ215mm、重さは22kgで、小型、軽量な省スペースタイプとなっている。