エンタープライズ・グリッド・アライアンス(EGA)は3月27日、2つの技術成果物を新たに発表した。
今回発表されたのは、エンタープライズグリッドの要件に関する報告書「エンタープライズ・グリッドのデータおよびストレージ・プロビジョニング(Enterprise Grid Data and Storage Provisioning)」および商用エンタープライズグリッドコンピューティングに関する標準的なソリューションの基礎について書かれた「参照モデルv1.5」の2つ。
前者は、商用エンタープライズグリッドに固有なデータとストレージのプロビジョニングに関するニーズを特定し、グリッドコンポーネントの相互運用管理に必要な要件のうち未対応のものについて細かく解説している。
この報告書では、資産の検出や管理、データの移動やバックアップ、ポリシー管理などのアプリケーションにおいて、実際のグリッドリソースへのインターフェースとして適したものがあるかどうかについても考察されている。
後者は、2005年5月に発表された初版の成功を受けて作成されたもの。今回の新版では、50を超える新しいユースケースが追加されており、一般的なエンタープライズインフラストラクチャと管理プロセスを実現するための主要なステップが提示されている。