世界のエンタープライズ市場へ参入--ジャストがxfy事業を本格始動

柴田克己(編集部) 2006年11月10日 22時05分

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 ジャストシステムは11月9日、同社のXMLアプリケーション開発プラットフォーム「xfy Enterprise Solution」(xfy)の今後の事業戦略に関する発表を行った。国内と海外で、xfyのセールスとマーケティングを行う「xfyエンタープライズ事業本部」を新設、9日にはビジネスパートナーに対する営業、販売支援、トレーニング、プロモーション支援、コンサルティング、サポートなどを包括的に行うための「xfyパートナープログラム」を開始している。

浮川氏写真 ジャストシステム代表取締役社長の浮川和宣氏。

 ジャストシステムは、2006年10月に米IBM、11月8日には日本オラクルとの間で、xfyに関する提携を行い、XMLデータの利用が進むエンタープライズ分野でのxfyの普及に向けて地歩を固めている。ジャストシステム代表取締役社長の浮川和宣氏は「(IBMや日本オラクルとの提携は)xfyのテクノロジーが優れていたことの証し。世界中のソフトウェアの開発者と連携を図りつつ、エンタープライズ分野でのIT活用において、画期的な事例を生みだしていきたい」と述べ、グローバルのエンタープライズ市場に向けた、xfy事業の本格的なキックオフを宣言した。

 xfyエンタープライズ事業部の事業本部長として陣頭指揮を執る田上一巳氏は、旧ロータスの日本法人設立メンバーのひとりであり、コグノス、シービヨンド・テクノロジーの社長を歴任した人物だ。

田上氏写真 ジャストシステム、xfyエンタープライズ事業部、事業本部長の田上一巳氏。

 田上氏は、ジャストシステムはこれまでも、一太郎などを通じて「情報の作成技術」に注力してきたことに言及。その流れから、xfyによるXML事業への到達は必然であると述べた。また、XMLを扱うためのエンタープライズ製品が市場に多く存在している現状に触れ、一方で、その本格的な普及を妨げる要因として「異なるタイプ、異なるバージョンのXMLの存在」「業務に合わせたフロントエンド開発の手間」などが存在することを指摘、こうした障害をすべて取り除くソリューションとなるのがxfyであるとした。

 ジャストシステムでは、XMLデータベースを有するベンダーのイベントへの参加や、ODFアライアンスの設立メンバーとして標準化活動を行うなどの形で、XMLの普及振興のための活動を行ってきたという。また、2005年9月には米国カリフォルニア州パロアルトに、xfy関連事業を行うオフィスを開設、2006年3月9日には、Blast RadiusのXML製品である「XMetaL」事業部門の買収を行い、着々とグローバル展開へ向けた足場を築いてきた。

 田上氏は、「xfy Enterprise Solutionにより、ジャストシステムは海外進出とエンタープライズビジネスへの本格参入を果たす」とした。xfyエンタープライズ事業部は、向こう3年の間に、ワールドワイドで500人規模の組織へと拡大していく計画という。

三澤氏写真 エンドースに駆けつけた、日本オラクル常務執行役員の三澤智光氏。

 発表会には、前日にジャストシステムとの提携を発表した、日本オラクルの常務執行役員である三澤智光氏も出席。「利用法の模索が続いていたXMLは、ここ2、3年で標準化が進むと共に、SOAの登場によって企業システムには当たり前のものとなった。現状で残されている、RDB上の構造化データとXMLDB上の非構造化データをどのように融合するかといった課題は、Oracleとxfyで解決できる。Oracle本社、日本オラクル、ジャストシステムは緊密に連携しながら開発を行い、xfyを使ったXMLの普及を目指していく」と述べ、両社の協力体制を強調した。

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