万川集海 第16回:風呂はやっぱり外付けに限る--内蔵ディスクと外部ディスクのお話

川﨑幸之(日本IBM) 2007年05月10日 08時00分

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内が良いのか外が良いのか

 コンピュータにはデータを収納するハードディスクが必要である。身近なパソコンでもデータが増えてくると、容量を増やすために外部ディスクを追加する。バックアップ目的で外部ディスクを接続することもあるだろう。しかし、基本的な読み書き機能はディスクが中にあろうと外にあろうと変わらない。果たしてデータの配置は、サーバ本体内の内蔵ディスクとサーバ外に設置する外部ディスクのどちらがよいのだろうか。

ビジネスホテルで気楽にのんびり

 私は企業で働くサーバである。企業発展のために日夜働き続けている。今日は久しぶりに遠くの街まで出張だ。仕事はうまくいった。時間が少し遅くなったので、ビジネスホテルに泊まることにする。ビジネスホテルはシングルベッドが1つと、ちょっとした机があるだけの小さな部屋だ。今日は早く寝て明日に備えよう。

 おっとその前に一風呂浴びなければ。仕事後すぐ風呂に入れるのは嬉しい限りだ。トイレと兼用のバスルームに入り、蛇口をひねって湯をためる。部屋の中に設置されたバスルームはさながら内蔵ディスク風呂とでも名づけるべきか。

 待つこと約10分。やっと風呂に湯がたまった。少々待つのは仕方がないことだ。いつ入るのかわからない風呂に四六時中湯を張っておくこともできまい。それに湯の量や温度が自分の好みで設定できるのは、贅沢とも言える。そうは言ってもテレビなんかに夢中になってしまうと、湯があふれてしまうかもしれないので要注意だ。

 湯がたまり風呂に浸かると、仕事の疲れが吹っ飛ぶようだ。サーバの私は文句も言わずに毎日働いているのだから、たまにはゆっくり湯に浸かるのも良いものだ。湯上りのビールはさぞや旨いものだろう。風呂から出たら裸のままでウロウロでき、気楽でのんびりできるのも内蔵ディスク風呂の良いところだ。

 しかし、内蔵ディスク風呂では、ディスクのスピードを高速化するキャッシュと呼ばれる体の洗い場がなく、シャワーで髪を洗うとシャンプーの泡で湯船が白く濁ってしまう。その点は残念だが、そんなことを考えても仕方がない。1人で泊まっているのなら、内蔵ディスクの湯で十分なのだから。

旅館の醍醐味は

 ある週末、私達サーバ一家は久しぶりに旅行に出かけた。昼間は名所旧跡を巡り、夕方には旅館に向かった。宿に着くと部屋に通され、子供たちは大はしゃぎだ。早速風呂に入ろうと思ったが、その前に子供たちが探検がてらひと回りしたいと言ってきかない。まずは部屋の中にある内蔵ディスク風呂を覗く。これと言って不満はないのだがすばらしいという感動もない。もちろん部屋に露天風呂でも付いていれば感じ方も違うであろうが、そんな高級な部屋に私たちのようなサーバ一家が泊まるという贅沢もできない。

 気を取り直し、大浴場と呼ばれる外部ディスク風呂を探検しに行く。最初にあったのは家族風呂だ。内蔵ディスク風呂に比べて広いし、これなら家族全員で一緒に入れるから、私が体を洗っている最中に妻が子供に目をやることができる。言わばクラスタリングの湯とでも言うべきか。これは内蔵ディスク風呂では絶対にできない芸当だ。

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