JavaFXをマスターしよう:基本的な構文--関数、メソッド、例外処理

沖林正紀 2007年07月23日 18時34分

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 JavaFXはJava環境でRIAを構築する技術としてリリースしたスクリプト言語だ。オープンソースで開発が進められており、内容は随時更新されている。

 前回でスクリプトを実行する環境を整えたので、今回からいよいよスクリプトを作成していこう。基本的な構文のうち、今回はプログラミングのベースになる関数、メソッド、例外処理について取り上げる。詳細はリファレンスを参照していただきたい

関数の定義

 リスト2-1は、1からnまでの総和を求める関数の定義だ。println()はSystem.out.println()と同じ動作をするメソッドだが、functionによる定義はJavaScriptのそれとまったく変わりがない。引数や戻り値にデータ型の定義がされていないので、引数が整数であっても小数点以下の数値でも計算は実行できる。ただ、引数が文字列だった場合には計算ができず、例外がスローされてしまう。これは問題だ。

リスト2-1 関数の定義

function sum( n )  {
  // 1からnまでの総和を計算
  var ans = n * ( n + 1 ) / 2;
  return ans;
}
println( sum( 10 ) );  ← コンソールに「55.0」と表示される

メソッドの定義

 そこで、引数nが文字列の場合には'引数は数値にしてください'というメッセージを出力することにしよう。そのためには、リスト2-2のようにしなければならない。変数に値を代入したり、値を返したりするだけの内容であればfunctionで定義できるのだが、処理の流れを制御するif文を追加するにあたって、functionをoperationに書き換えなければならないのだ。

 実は、リスト2-1をoperationで定義することは可能なので、functionはoperationの特別な形と考えることができる。これを厳密に書き分けるべきかどうかは、コーディング基準を決めるにあたって注意すべき点だろう。

リスト2-2 例外処理を含んだ場合(メソッドの定義)

operation sum(n)  {
  // nが数値がどうかを判定
  if ( n instanceof Number )  {
    // 数値なら計算する
    var ans = n * ( n + 1 ) / 2;
    return ans;
  }  else  {
    // そうでなければメッセージを返す
    return '引数は数値にしてください';
  }
}
println( sum( 10 ) );  ← 55.0
println( sum( '1からnまでの総和' ) );  ← 「引数は数値にしてください」
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