2007 JavaOne Conferenceで発表されて以来注目の集まる「JavaFX」、しかし、JavaFXのランタイムを再配布する際のライセンスが議論の対象になっている。
ライセンスに関する議論はopenjfxプロジェクトのメーリングリストで起こったが、最終的には25日にSun MicrosystemsのNandini Ramani氏からの解答で一応の解決となったようだ。
現在、JavaFXのランタイムは試用ライセンス(Technology Evaluation License)下での早期アクセスという形で提供されており、開発者が自由に再配布できるものではない。つまり、アプリケーションにJavaFXのランタイムを同梱することは困難で、基本的にユーザが別途ダウンロードすることになる。今回の議論は、現状、再配布がそもそもできないということについての確認と、将来的にオープンソースになる際の条件についてだった。
Nandini Ramani氏によれば、JavaFXのランタイムは最終的にオープンソースで公開されることになるという。正確に言えば、FAQにあるとおり、ラインタイムとライブラリ、デモアプリケーションを含んだJavaFX Scriptがオープンソースで公開される。しかし、Sunでは具体的なライセンスをまだ用意しておらず、どういったライセンスになるのか、いつになるのかといったことも決定していない。
もちろん、JavaFXのアプリケーションを配布することはSunとしても歓迎している。当分は、アプリケーションは開発者が配布し、ラインタイムについてはユーザにopenjfxのプロジェクトから別途ダウンロードしてもらうことになりそうだ。