マイクロソフトの取り組み
テクノロジ面でマイクロソフトの製品をいかに安全にしていくかという取り組みでは、2002年より「信頼できるコンピューティング(Trustworthy Computing:TWC)」を展開。具体的な取り組みのひとつとして、「Secure Development Lifecycle(SDL)」を推進している。SDLは、設計の段階から脅威分析を行い、必要な改善を繰り返し行っていく取り組みだ。
また、2007年7月に「マイクロソフト マルウェア プロテクション センター(MMPC)」を日本国内にも開設。ウイルスやスパイウェアなど、悪意のあるプログラムから顧客のPC環境を保護するための対策を研究/開発している。同センターは、米国、欧州、日本の3つの拠点で情報交換を行いながら、グローバル化する脅威への対応を行っている。
そのほかガイダンスでは、セキュリティ啓発キャンペーン「IT Security Award 2008」を実施している。このキャンペーンでは、「新人王クイズ」「主演賞クイズ」「監督賞クイズ」の3つの分野においてセキュリティクイズを実施。セキュリティスキル確認とアワードを提供する。
クイズで全問正解した参加者は、ITプロセキュリティアワードとしてウェブサイトで紹介。さらに代表者4名に選ばれると、アカデミー賞で贈られるオスカー象と同じメーカで作成されたトロフィーが贈られることになっている。
2007年12月〜2008年1月末まで実施されたエントリーでは、延べ5000人以上が参加している。表彰式は、2008年2月14日に開催される。
「セキュリティを定義することは、なかなか難しい。そこで、まずコンピュータを守ること、そして自分自身を守ること、さらに家族を守ることが大きな視点で重要になる。企業においても、従業員や企業そのもの、関係者を守るという観点でセキュリティは重要になる」(高橋氏)