「MicroHoo」は大惨事をもたらす:ウェブ評論家のBlodget氏がコメント

文:Mary Jo Foley(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:菊地千枝子 2008年02月13日 12時19分

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 「これは大惨事をもたらすだろう」

 Silicon Alley Insiderの創業者でありウェブ評論家のHenry Blodget氏は、MicrosoftによるYahoo買収が実現した場合の結末をこのように表現した。(Blodget氏はそれを「もし実現したら」というよりは「実現したときには」と考えているようだ。CEOの「Steve Ballmer氏は負けず嫌い」であるためだという。)

  Blodget氏は、米国時間2月11日のNew York Software Industry Association(NYSIA)の会合に姿を現した際に、この取引に対する意見を明らかにした。

  Blodget氏は、MicrosoftによるYahooに対するオファーを何カ月も前から予測していた。同氏はMicrosoftの「提案方法は非常に巧妙で知的なものである」と述べた。しかしBlodget氏は、この2社がかなりの重複をみせることなく、相性よく組み合わさるとはみていない。

  Microsoftが「Internet Explorer 1.0」を開始した1995年以来、同社はインターネットのけん引力を得るための方法を探し続けてきた。

 「同社は13年間、距離を置いた3番手となっていた」とBlodget氏はNYSIAの出席者に伝えた。「これは情けないパフォーマンスであった。」(Blodget氏)

  Blodget氏は、無数のビジネスに手を広げているGeneral Electric(GE)にMicrosoftを例える人々に苛立ちをみせた。Microsoftは現在の栄光に満足し、既存のビジネスに依存して増幅できるような会社ではないと、同氏は述べた。

 「GEは長年にわたり複合企業体であり続けてきた」。しかしMicrosoftはかなり最近まで、「Windows」と「Office」だけの会社であったと、同氏はいう。

  Blodget氏はまた、Microsoftがインターネットとソフトウェアで競合する利害についてどのようにバランスをとれるものかと疑問に思っている。「MicroHoo」からの新しいビジネスアイディアでWindowsやOfficeと競合するものはいずれも、粗末な扱いを受ける恐れがあると同氏は予想する。

  Blodget氏は、Microsoftが同社のサービスと重複または競合するYahooの資産――ポータル、検索、メール、その他のサービス――を廃止することについては疑問視している。

 「Microsoftが500億ドルを支払って」Microsoftと競合するブランドの「(Yahoo)製品のすべてを置き換えたとしたら、正気でない」と同氏は述べた。Blodget氏は、Microsoftが同社の紛らわしく、変更してばかりの「Live」ブランド戦略を整理するためにYahooブランドを利用するだろうと予想している。

 Microsoftウォッチャーの全員が、Yahooの取引が完了した場合に破滅を予想しているわけではない。LiveSide.NetではKip Kniskern氏が、Microsoftが公では明らかにしていない利点もあるのだとして、筆者をほぼ説得しそうであった。Kniskern氏のロジックはこうである:

 「IDCによると、MSFTとYHOOが組み合わさることで、Microsoftのオンライン広告市場シェアはおよそ17%となり、Googleのシェアは23%に落ち込む。これはテキストベースの検索広告ではなく、全てのオンライン広告であり、これこそMicrosoftがねらっているものだ。これはちなみに、かつてないほど急速なペースで伸びている。だからこそMSNが意味をなし、adCenterが意味をなし、Yahoo!ポータルを取得することが意味をなす。そしてHotmail、Yahoo! Mail、IMの組み合わせが、その広告プラットフォームにもたらすウェブページ訪問者数を獲得することは、ゲームの展開を変えるという意味で道理にかなっているのである。

 「Yahoo!の買収により、MicrosoftはメールとIMで強力な支配的地位を獲得することになる。これはGoogleが進出しつつある分野であるが、MicrosoftとYahoo!の組み合わせには到底およばない。メールとIMは定着的なものであるため重要である。しかし検索は定着的ではない」

 YahooとMicrosoftの合併がますます避けがたいもののように聞こえる。もしこれがうまくいけば、Ballmer氏は天才のように思われるだろう。もし失敗すれば、同氏の最後の舞台となるかもしれない。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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