財務諸表は「絵」を描いて理解しよう--エリック松永の英語道場(8)

エリック松永 2008年09月08日 08時00分

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 What's up, man?

 前回、結婚相手を選ぶと仮定して、Financial StatementはPrivate Detective Agency(興信所)のレポートのようなものだと暴言を吐きましたがピンときましたか? 言いたかったのは、1人の人間の財務状態を見るのにも、いくつかの視点が必要だということです。財産はたくさん持っていても、ほとんど働かない人をどう思いますか? 逆に、働き者でも膨大な借金をしている人はどうでしょう? 企業を分析する時も、人に例えると見方が変わってくるはずです。

 私達が人を判断する時の基準はさまざまです。企業を判断する基準も同じで、「財務分析の際はこれを見るべし」と決めつけてしまうのは、「結婚相手は財産があればいい」と言い切るのと同じくらいナンセンスです。英語道場では、英語のFinancial Statement(財務諸表)の読み方を習得し、自分なりの企業分析ができるようになることを目指そうと思います。

 前回のおさらいになりますが、Financial Statementの一部であるIncome Statement(損益計算書)では、ある一定期間のもうけと、そのもうけを出すための費用がわかります。つまり、

  • Net Income (Bottom Line) = Total Revenue(総売上) − Total Expense(総経費)

というわけです。Net Incomeは純利益、そして純利益は「純」ですから、これ以上にもうけを示すものはないように見えますね。

 しかしIncome Statementでは、他にももうけの指標があります。それが、Gross Profit(売上総利益)とOperating Income(営業利益)です。なぜNet Incomeだけではだめなのでしょうか。

 Financial Statementは、Top Management(最高経営層)がShareholder(株主)から委託された資源を活用した結果を示していると同時に、Shareholderが今後もそのTop Managementに短期的もしくは中長期的に資源を委託するか放棄するかを判断するための情報でもあるのです。もうけるためにどの部分で成果を出しているのか、どこでしくじっているのかを知る必要があるから、Net Incomeだけではだめなのです。Gross ProfitやOperating Incomeは、企業を判断するための材料を増やし、多角的に攻めて死角を減らす役割があるのです。

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