「Linux開発で世界をリードする日本の技術」
2009年10月、Linuxカーネルの開発者にとって、もっとも重要なイベントである「Linux Kernel Developers Summit(カーネル・サミット)」が東京で開催される。
カーネル・サミットの日本での開催は、これが初めてだ。これまでLinux Symposiumと同時期にオタワで開催されるのが通例だったが、2007年の英国ケンブリッジに続き、日本での開催を決定した背景には、日本を含むアジア圏の開発者の活動が活発化したことがある。
「日本からのLinuxカーネル開発に対する貢献度は、他国と比較しても非常に大きい。また、携帯電話や情報家電など組み込み系と呼ばれる領域でのLinuxの活用も拡大し続けている。
その意味で、日本はLinux開発で世界をリードできる立場にあり、同時にLinuxにとっても重要な地域となっている。
今回、カーネル・サミットは、Japan Linux Symposiumと併設して開催される。そのため、開発者だけでなく、日本のデベロッパーにとっても重要なイベントとなるはずだ」と、Zemlin氏は語る。
カーネル・サミットでは、Linuxの中心となるカーネル開発者が集まり、今後、Linuxをどの方向に導いていくかについての議論が行われる。もちろんLinus Torvalds氏も参加する。
予測通り、7月に標準カーネルへの統合が実現すれば、TOMOYO Linuxが10月の東京でのカーネル・サミットで活況を呈することは間違いないだろう。