ハロウィンの楽しみ方
では、今度はハロウィンの楽しみ方についてお話しましょう。
日本でも徐々に意識されてきたハロウィンですが、アメリカ、特にニューヨークでは異常な盛り上がりを見せます。マンハッタンの中心地となるユニオンスクウェアはこの時期カボチャだらけ。見ているだけでワクワクします。もしこの時期にニューヨークにいる機会があれば、ハロウィンの日は仮装に命をかけましょう（笑）。毎年恒例のハロウィンパレードは、パレードに参加している人はもちろん、見学している人でも仮装していますからねぇ。
一方、住宅街では可愛いちびっ子が、これまた思い思いの仮装をして「Trick or Treat！」と言いながら、近所の家を襲撃（笑）します。「Trick or Treat」、つまり「何かくれなきゃ、ひどいことしてやるぞ〜」（命令文＋受験でおなじみの「さもないと」を意味する「or」を組み合わせた文章）です。
襲撃された家の人は、「Happy Halloween！」と言って子供たちにお菓子を渡します。大げさでなくていいんです。手作りクッキー1枚でもキャンディー1個でも、子供たちは大喜び。仮装して楽しむ子供たちを見ているだけで幸せな気持ちになれます。
エリックのハロウィンは？
ちなみに不肖エリックは、毎年近所の子供を集めてハロウィンイベントを開催しています。最初は数人で集まる小さな会だったのですが、毎年人数が増え、今年は40人を越える子供たちが参加することになりました。
イベントではまず全員が集合し、「ジャックオーランタンの伝説」の紙芝居を見て、ハロウィンについて勉強します。ちなみに去年はお父さんたちによる演劇だったんですよ。そして子供たちはグループにわかれ、参加者の家を順に訪問、「Trick or Treat！」をします。ニューヨークのように知らない家までかたっぱしから襲撃するわけにはいかないので、参加者同士の家を襲撃するわけです。
最近では、参加者のお父さんたちがさまざまな工夫で仮装するようになり、大人にとっても楽しいイベントになってきました。ご近所のおじいちゃん、おばあちゃんもハプニングでお菓子をくれたり、思わぬところで仮装している人に出会ったり、日本でもこんなに楽しめるんだなあと驚くほどです。
皆さんもハロウィンを楽しんでみてはいかがでしょうか。ただ仮装して集まって、お菓子を食べるだけでも盛り上がります。仮装は、高い仮装グッズを入手するのもいいですが、ダンボールやビニールを使って手作りすればお金もかかりませんし、童心に戻れて意外と楽しいですよ。大げさに考えなくてもいいのです。仲良し同士で集まって、今年のハロウィンの計画を立ててみてはいかがでしょう？
さあ、今年のハロウィンは、さまよう死者の気持ちになって変装し、この世の人間を驚かせましょう。年に一度のチャンスです。合言葉は、「Trick or Treat！」
さて、今年はどんな仮装しようかなあ……
Peace out & Happy Halloween,
Eric
筆者紹介
エリック松永（Eric Matsunaga）
Berklee College of Music、青山学院大学大学院国際政治経済学研究科（修士）卒業。19世紀の米国二大発明家Graham Bellを起源に持つ米国最大の通信会社AT＆Tにて、先進的なネットワークコンサルティングの領域を開拓。その後アクセンチュアにて、通信分野を柱に、エンターテインメントと通信を活用した新事業のコンサルティングをグローバルレベルで展開する。現在、通信業界を対象にした経営コンサルタントとして活躍中。著書に「クラウドコンピューティングの幻想」（技術評論社）がある。
イラストレーター： まつなが みか
つぶやく日本人や音楽にまつわる「人」のイラストを描く。CDジャケット、ショップ、雑誌等で活動中。エリック松永の愚妹。
