ソフトバンクは、鍵遠隔管理サービス「スマカギ」の実行基盤に「Pivotal Container Service」(PKS)を採用した。Pivotalジャパンが6月18日に発表した。
スマカギは、複数の鍵を遠隔管理するためのサービスで、遠隔で解錠用の暗証番号の発行や非接触ICカードへの解錠権限の付与などの設定が可能になる。ホテルなどで物理的な鍵管理の運用負荷やコストを軽減する。
スマカギの概念図(出典:Pivotalジャパン)
PKSは、単一のクラスター内でコンテナーの安全な管理を可能にし、運用支援ツール「BOSH」やネットワーク仮想化「NSX」、レジストリサーバー「Harbor」といったテクノロジーとの連携によって展開速度を向上し、運用を簡素化する。
ソフトバンクは、同サービスのIoT基盤の構築に当たり、これまで運用していたIaaS環境からの移行のしやすさを考慮。業界で高まっているコンテナー技術への期待からKubernetesの採用を決定した。その後、IaaS環境からの可搬性とCI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)ツールとの連携、迅速なセキュリティー更新など、Kubernetes単体での運用における課題に対応しながらKubernetesのエコシステムを維持できるという点を評価し、PKSの採用を決定した。