オクトは、クラウド型建設プロジェクト管理ツール「&ANDPAD」(アンドパッド)の新サービスとして、IBMのグループ企業であるThe Weather Companyの気象データを活用する。日本IBMが6月19日に発表した。
気象による工程への影響を事前に予測することができ、対策を迅速に行って時間やコストを削減し、建築現場の生産性向上を支援できる。サービスの開始は2019年夏ごろを予定している。
&ANDPADは現場の効率化から経営改善まで一元で管理できるサービスで、2019年6月現在で1600社を超える企業に導入されている。現場写真、図面・資料、工程表などを一元管理し、工事現場、事務所、顧客先のどこからでも、最新情報を共有できる。また現場作業者と監督とのやりとりをチャットで行うことでスムーズなコミュニケーションが可能となり、工程や検査の標準化により施工品質の向上も支援できる。
新サービスでは、工程表とThe Weather Companyが提供する気象予報データを連動させ、&ANDPAD上で気象の影響が発生しそうな工程を事前に予測することができるようになる。また将来的には、気象の影響が発生しそうな工程にアラートを出し、変更の場合の推奨案を提示する機能追加を予定している。
The Weather Companyが提供する気象データは、APIコールにより任意の地点の気象予報を最大15日先まで1時間単位でリアルタイムに取得することができる。また、1キロメートルメッシュという狭い範囲での予報と現況取得が可能なため、工事現場を多数抱えていてもそれぞれの現場に異なる状況を、同時に把握することができる。さらに、気温や降水量、風向・風速、気圧といった一般的な項目以外に、露点温度、直達日射量、体感温度、視程などの豊富なデータ項目を提供し、現場のニーズに合わせたデータ提供が可能だ。