住信SBIネット銀行は、エクイニクスの「IBX(International Business Exchange)」データセンターとインターコネクションサービスを利用して、セキュアなクラウド接続を短期間で実現し、全てのデータ通信の暗号化など高いネットワークセキュリティを確保した。エクイニクスが発表した。
同行は、2020年3月を目標にオンプレミスシステムからクラウドサービスへの移行を進めている。対照には商用系とオフィスオートメーション(OA)系の2つのシステム群があるが、商用系システムについては、エクイニクスのIBXデータセンター内で短期間でクラウドサービスへの接続を完了している。またOA系はエクイニクスのSDNベースの接続サービス「ECX Fabric」を活用し、ユーザーポータルサイトからの簡易な操作で、クラウドサービスへのオンデマンド接続をできるようにしている。
同行では、東京と大阪の2拠点のIBXデータセンターを利用する。稼働率99.9999%の高い可用性と信頼性を備えたIBXデータセンターにシステムを分散配置することにより、どちらかの地域で未曾有の自然災害が発生した場合でも、他方のシステムへ自動的に切り替えることができる。
また商用系システムはAmazon Web Services(AWS)、OA系はMicrosoft AzureとOffice365への接続を必要としていたが、今回、AWSへはIBXデータセンター内で顧客間双方をポイントツーポイント接続するケーブルリンクである「Cross Connect」を利用してダイレクト接続し、またMicrosoft AzureならびにOffice365へは、ECX Fabricを利用してオンデマンドのダイレクト接続を実現した。これにより、パブリックインターネットやWANを経由しないセキュアなクラウド接続が実現した。