住信SBIネット銀行、コールセンターに音声認識システム--月690時間の作業削減

NO BUDGET

2018-08-14 10:21

 住信SBIネット銀行は、テキスト分析ツールと音声認識システムを導入し、コールセンターの業務改善に役立てている。通話1件当たりの平均処理時間を約12%減らし、月間約690時間の削減に成功した。

 導入したのは、SCSKが提供するテキスト分析ツール「VOiC Finder」と、アドバンスト・メディアが提供する音声認識システム「AmiVoice Communication Suite3」。通話音声を音声認識し、リアルタイムにテキスト化する。オペレーターや管理者はその情報を使って顧客応対や通話状況の確認が可能になる。

 また、テキスト化された音声情報を分析し、顧客関係管理(CRM)やビジネスインテリジェンス(BI)などと組み合わせることで、顧客の声をサービスや応対品質の向上に生かすといった使い方もできる。

システム活用イメージ
システム活用イメージ(出典:アドバンスト・メディア)

 VOiC Finderは、メール、アンケート、報告書などの書き言葉のテキストに加えて、音声のテキスト変換のような話し言葉などの表記ゆれが発生する日本語の文章を高い精度で高速に分析する。コールセンターで音声認識システムと組み合わせることにより、会話中の話題や顧客の質問、不満などを迅速に把握できるようになる。

 AmiVoice Communication Suite3は、顧客との会話をリアルタイムに文字化し、VOC(顧客の声)分析や通話監視、コンプライアンス対策にも活用可能。オペレーターが会話の中で必須ワードを画面に表示し発話を促したり、NGワードを発話した際には管理者とオペレーターの画面に警告を発したりできる。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  2. クラウドコンピューティング

    生成 AI の真価を引き出すアプリケーション戦略--ユースケースから導くアプローチ

  3. セキュリティ

    サイバー攻撃の“大規模感染”、調査でみえた2024年の脅威動向と課題解決策

  4. セキュリティ

    IoTデバイスや重要インフラを標的としたサイバー攻撃が増加、2023年下半期グローバル脅威レポート

  5. セキュリティ

    従業員のセキュリティ教育の成功に役立つ「従業員教育ToDoリスト」10ステップ

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]