Oracleは米国時間9月11日、2020会計年度第1四半期決算(8月31日締め)を発表した。実質的に市場の期待に沿うものとなっている。
1株あたりの利益は非GAAPベースで81セント、売上高は92億ドル(約9940億円)だった。
アナリストは、売上高を92億9000万ドル、1株当たり利益を81セントと予想していた。
クラウドサービスとライセンスサポートの売上高は68億ドル、クラウドライセンスとオンプレミスライセンスの売上高は8億1200万ドルだった。
「Fusion ERP」「NetSuite」を含むクラウドERP事業は、第1四半期に33%成長した。Fusion ERPの顧客は6500社を超え、NetSuiteの顧客は1万8000社を上回っている。
共同最高経営責任者(CEO)のSafra Catz氏は、「利益率の低いハードウェア事業が縮小し続ける一方で、利益率の高いクラウド事業は拡大を続けているため、営業利益率や1株当たり利益、フリーキャッシュフローはいずれも増加するとわれわれは予想している。2020会計年度の出足は好調で、非GAAPベースの1株当たり利益は3年連続で2桁成長になると見ている」と述べた。
共同創業者兼最高技術責任者(CTO)のLarry Ellison氏は、11日の電話会見で、OracleとSAPがERP市場の約半分を占めていると指摘した。だが、「SAPには真のクラウドシステムがない」と述べた。
Ellison氏は、「現在、SAPが抱える中規模、大企業の一部が、Oracleを選びつつある」と語った。
さらに、「大手顧客の1社を乗り換えさせようとしている最中だ」とも述べた。
Oracleの「Autonomous Database」クラウドは、第1四半期に新規顧客が500社以上増加した。第2四半期にはさらにその倍以上になると同社は予想している。Ellison氏は、「自律型は、『Generation 2 Cloud』の特質を定義するものだ」と述べた。
Ellison氏は電話会議で次のように説明した。「世界初の、唯一の完全な自律型クラウドを提供することが当社の目標だ。多くの自律型サービスが提供されるべきだ。(中略)人が間違いを犯す余地をなくすために」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。