オンプレミスのデータベースベンダーとしてトップに君臨してきたOracleが、クラウド戦略を加速させる。同社で共同最高経営責任者(CEO)を務めるMark Hurd氏は、製品の95%をクラウド対応にする計画をBloombergのインタビューで明かしている。
米国時間4月23日にBloombergの本社で行われたインタビューでHurd氏が明らかにしたもの。Bloombergが4月25日付で内容を報じた。
Bloombergによると、Hurd氏は自社製品のクラウド化について語っており、現在65%がクラウドに対応していると述べたという。さらに同社は今後、クラウド対応を強化する方針で、10月に開催予定の年次カンファレンス「Oracle OpenWorld」までのタイミングで自社製品のクラウド対応比率を95%に引き上げるとしている。
「われわれは現在でも、伝統的な製品へ多くの投資を行っている。しかしながら、これらの製品をクラウドで提供する作業も急ペースで進めている」とHurd氏は述べたという。「いわば、何かを保護しようとはしていないのだ」(Hurd氏)
Bloombergは合わせて、Oracleが3月に発表した会計年度2015年第3四半期決算で、SaaS、IaaS、PaaSを合わせたクラウド事業の売り上げが前年同期比29%増の5億2700万ドルであることにも触れている。一方で、同期の新規ソフトウェアライセンスは、前年同期比7%の減少となっている。