全国銀行協会(全銀協)は11月1日、全銀協標準通信プロトコル(全銀プロトコル)のベーシック手順とTCP/IP手順のサポートを2023年12月末で終了すると発表した。
両手順の廃止は、NTT東西が2025年初頭に予定する固定電話網(PSTN)のIP網への移行によるもの。両手順ではPSTNを適用回線に指定しており、IP網への移行で利用できるなくなる。IP網への移行作業は2024年1月に始まる予定だが、両手順の廃止はそれより早くなる。
全銀協は、新手順となる「TCP/IP手順・広域IP網」を制定し、5月に仕様を公開した。ベーシック手順とTCP/IP手順を利用する組織に対して、システムのライフサイクルを踏まえつつTCP/IP手順・広域IP網などの代替手段への移行を検討し、2023年12月末までに対応してほしいと呼び掛けている。