Google Cloudは米国時間9月27日、ポーランドのワルシャワにリージョンを開設すると発表した。ポーランドと、より広範な中欧/東欧地域(CEE)に向けてサービスを提供する。ポーランドは近年、経済が急速に発展しており、国際的なソフトウェアエンジニアリングハブになっているとGoogleは述べた。また同国は、中欧/東欧地域における米国の重要な同盟国だ。
この新リージョンでは、サービス障害に備えて3つのゾーンが用意されるとともに、「Compute Engine」「App Engine」「Google Kubernetes Engine」「Cloud Bigtable」「Cloud Spanner」「BigQuery」などの主要なGoogle製品ポートフォリオが提供される予定だ。
Googleは現在、20のリージョンと61のアベイラビリティーゾーンを展開している。
またGoogle Cloudは、銀行大手PKO Bank Polskiと、Polish Development Fund(ポーランド開発基金)からの資金供与を受けたポーランドのDomestic Cloud Provider(DCP)との提携も発表した。
Google Cloudの最高経営責任者(CEO)Thomas Kurian氏は、「連携して、あらゆる産業で、大小の企業によるクラウドの導入を加速させることが狙いだ。今後5年間、ポーランド企業のクラウド導入を支援するエキスパートを訓練するとともに、企業がクラウド導入のメリットを最大化できるよう、洞察や戦略的なアドバイスを提供していく」と述べた。
ポーランドは9月、5Gテクノロジーでの協力を強化する目的で米国との共同宣言に署名している。これにより、欧州におけるモバイルインフラに対する中国大手の華為技術(ファーウェイ)の影響力拡大に歯止めをかける可能性もある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。