ヌーラボは12月24日、同社の提供するプロジェクト管理ツール「Backlog」が経済産業省と中小企業庁のデジタルプラットフォーム構築プロジェクトに採用されたことを発表した。
経済産業省情報プロジェクト室と中小企業庁デジタルトランスフォーメーション室(中小企業庁DX室)は、手続きの電子化などを通じた行政サービスの利便性向上を目指すデジタル変革(DX)に取り組んでいる。Backlogの導入前は、10社以上のベンダーとのやりとりをメールで行っていたが、「一目でどの案件か判別できなくなる」「見逃しが起きる」ということが頻発していた。また、問い合わせが解決したかどうかのステータス管理も煩雑になるなど、コミュニケーションに関する問題が頻繁に起きていた。
経済産業省の「クラウドサービスレベルのチェックリスト」に準拠したチェックを実施しているBacklogを導入したことで、事務処理にかける時間が減り、本来注力するべきシステム開発の管理業務に時間を割けるようになった上、コミュニケーションのストレスも減ったという。Backlogを導入したことでベンダーとの課題管理ツールを標準化でき、事務的な作業に関しても3分の1程度の工数を削減できたとしている。
経済産業省情報プロジェクト室では、次のステップとしてBacklogを中小企業庁のプロジェクト管理における標準ツールにすることを検討しているという。