富士通、街頭広告モデル創出や街づくりを支援するAI画像解析を提供

NO BUDGET

2020-02-13 10:59

 富士通は、デジタルサイネージなどの街頭広告の視聴人数や人物属性(性別・年代)をもとに広告効果を測定するAI画像解析ソリューション「FUJITSU Technical Computing Solution GREENAGES Citywide Surveillance V3(GREENAGES Citywide Surveillance V3)の販売を開始する。2020年度末までに1万サイネージへの導入を目指す。

 同製品は、街中や施設などに設置されたカメラの映像を「FUJITSU Human Centric AI Zinrai」のAI(人工知能)技術によって解析し、人物や車両のさまざまな情報を自動的に抽出し、都市全体の動きをリアルタイムに把握することで、安心して快適に暮らせる街づくりを目指したスマート都市監視ソリューション。カメラ映像から個人を特定せずに、群衆を対象とした視認方向や性別、年代など、群衆のリアルな行動や特徴を捉える新機能を追加し、街頭や駅、空港、ショッピングモールなどに設置された広告媒体の価値測定や、広告投資効果の分析を可能にした。

システム導入イメージ
システム導入イメージ

 視認測定では、デジタルサイネージや看板広告付近に設置したカメラ映像から、個人を特定せずに、群衆の視認方向を測定することで、広告視聴数や視聴時間、視聴率を算出。人物が小さく、顔の正面が映っていない群衆でも、頭部の向きや角度などから、個々の視認方向を検出する。街頭や駅、空港、ショッピングモールなどに設置されたデジタルサイネージや看板の誘導効果の測定、人流最適化や、のぞき見などの不審な行動の検知による安心・安全の強化などに役立つ。さらに、広告視聴数を把握可能なデジタルサイネージの販売も可能となる。

視認測定のイメージ(白線:頭部の向き、緑線:首の角度、赤枠:頭部検出)
視認測定のイメージ(白線:頭部の向き、緑線:首の角度、赤枠:頭部検出)

 属性(性別・年代)推定では、街中で群衆がランダムに行き交うような、人物が小さく、顔の正面が映っていない状況でも、個人を特定せずに、髪型や服装などの全身特徴から、群衆の性別・年代を推定できる。これにより、来場者の属性に応じた案内や広告表示などを実現するインタラクティブサイネージの導入や、駅、空港、ショッピングモールなどにおける、プライバシーに配慮した来場者の属性分析が可能となる。

属性(性別・年代)推定
属性(性別・年代)推定

 販売価格はGREENAGES Citywide Surveillance V3視認測定、GREENAGES Citywide Surveillance V3属性推定それぞれ、1サイネージに付き月額4万円(プログラムサポート含む)となっている。

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