クボタは、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に向けて、Microsoftと複数年にわたる戦略的提携を締結した。
提携の骨子は「ITインフラストラクチャの最新化」と「新たなイノベーションの創出」の2つ。まずクボタのITインフラやSAP ERPなどの基幹システムを、「Microsoft Azure」を基盤とするクラウドへ移行する。
クボタでは、Azureをベースとした信頼性の高いクラウドプラットフォームに移行することで、AI(人工知能)をはじめとする先端技術の利用を容易にし、データ活用の規模拡大や柔軟性をもたらすと期待している。またクラウド上に重要な基幹システムを統合することで、クボタは業務を合理化し、グローバルでの統合されたデータ活用を加速できるようになる。
イノベーションの創出では、Microsoftと協力して新たに「AI Machine Learning Lab プロジェクト」を立ち上げる。同プロジェクトで、クボタは、AIソリューションを開発する新たな技術者の育成や社内の業務革新、食料・水・環境分野における新サービスの構築を目指す。またMicrosoftは、Azure Machine Learningで提供する広範な知識と先端技術を活用して、クボタのAIへの取り組みを支援していく。