調味料・調味食品の製造・販売を行うモランボンは、パブリッククラウド環境に構築していた業務システムを「Nutanix Enterprise Cloud OS」のハイパーコンバージドインフラストラクチャーを利用するハイブリッドクラウド環境へ移行した。同サービスを提供するニュータニックス・ジャパンが発表した。
モランボンは、2016年にオンプレミス環境の業務システムをパブリッククラウド環境へ移行。2018年にはウェブからの受注処理をRPA(ロボティックプロセスオートメーション)ツールで自動化するなど、新たな技術を積極的に取り入れて業務改善を行ってきたという。
だが、システムの利用負荷によってレスポンスやバックアップに遅延が発生し、業務に支障をきたす事態が起きていた。例えば、受発注システムは1日約4万明細の注文の大半が集中する平日13〜15時頃に利用負荷が急増していた。そこで同社は、システム基盤の移行を検討することになったという。
選定の結果、ハイパーコンバージドインフラストラクチャーを利用したハイブリッドクラウド環境を構築するため、Nutanixの導入を決定。業務時間内を避けて夜間にテストを実施しながら作業をしたが、約2カ月で10の業務システムを新しい環境に移行できたという。移行後は、以前のようなレスポンス低下による処理遅延が発生しなくなり、従業員は安心して業務に取り組めるようになったとしている。