アカマイ・テクノロジーズ(アカマイ)は、ポケモンがクラウド型の標的型攻撃対策ソリューション「Enterprise Threat Protector(ETP)」を採用したと発表した。
ETPは、不正なDNS(Domain Name System)クエリーをブロックするクラウド型のセキュリティソリューションで、フィッシング詐欺やマルウェアによる標的型攻撃への有効な対策として期待されている。アカマイが世界中に分散配置する27万台以上のサーバーで収集される膨大な量のデータから得られる脅威インテリジェンスを活用することで、信頼性の高い防御が可能になるという。またクラウドサービスの特性から、エンドポイント単位での設定変更は必要なく、DNSサーバーの設定を変えるだけで利用できる。さらに異なる機器からのログの照合や分析といった作業は必要なく、分かりやすい管理画面を通して社内ネットワークの状態を可視化する。
また、クラウド上に提供されるID認識型プロキシー「Enterprise Application Access(EAA)」を活用することで、ID管理、認証、認可、暗号化通信が一元的に提供され、SaaS(Software as a Service)、IaaS(Infrastructure as a Service)、オンプレミスへのアクセス制御をクラウドから集中管理し、安全な接続環境を実現するという。
ポケモンでは、外部からの社内ネットワークへのアクセスが多いという状況から、全てのアクセスに対して脅威を排除するための検査をかけ、組織を保護する「ゼロトラスト」が必要になると考えており、EAAの導入によってゼロトラストセキュリティの実現が大きく前進するとしている。