Verizon Businessは、ユニファイドコミュニケーション市場への取り組みの一環としてBlueJeansを買収することを発表した。Verizonによれば、BlueJeansはVerizonの5G製品ロードマップに「深く統合」されて、Verizon Businessの一部となり、遠隔医療やオンライン学習、フィールドサービスなどの分野向けのセキュアなコミュニケーションシステムとして販売されるという。
この買収も、ビデオ会議ソフトウェアに注目が集まっていることの現れといえる。新型コロナウイルスのパンデミックを受けて多くの従業員が在宅勤務に移行し、つながりを維持するためにソフトウェアツールを利用することが増える中で、コラボレーションソフトウェアやビデオ会議ソフトウェアの必要性が高まっている。
Verizon Businessの最高経営責任者(CEO)Tami Erwin氏は声明の中で、「私たちの働き方が変わり続ける中で、企業での使用に耐え、安全で摩擦がなく、既存のツールと統合する包括的な製品スイートに企業や公共部門の顧客がアクセスできることが極めて重要になっている」と述べた。「コラボレーションとコミュニケーションはこの数カ月、すべてのセクターのあらゆる規模の企業にとって最重要課題となっている。われわれは、BlueJeansの強力なビデオプラットフォームをVerizon Businessの接続ネットワーク、プラットフォーム、ソリューションと組み合わせ、顧客のニーズに応えられることを喜ばしく思っている」
Verizonによると、BlueJeansの創業者と主要な経営チームはVerizonに加わり、プラットフォームの成長を引き続き主導していく。BlueJeansの従業員はVerizonの従業員となる。買収条件は明らかにされていないが、一部の報道によると、買収金額は約4億ドル(約440億円)となっている。
BlueJeansはエンタープライズグレードのビデオ会議およびイベントプラットフォームだ。ユニファイドコミュニケーションやコラボレーション市場で、「Zoom」や「Highfive」など多くの企業としのぎを削っている。同社のビデオ会議プラットフォーム「BlueJeans Meetings」は、ハードウェアベースの会議室システムや、「Microsoft Teams」「Slack」「Facebook Workplace」などのエンタープライズアプリケーションとも連携する。
BlueJeansは、FacebookやLinkedIn、Red Hat、Intuit、Zillow、Nordstromなど1万5000以上の顧客を擁する。BlueJeansを利用する企業は、BlueJeansが高度なセキュリティで定評があり、エンドツーエンドの暗号化を提供することなどを評価しているようだ。このことは、特にZoomなどの競合サービスとの差別化を図る上で有利に働いている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。