IT投資の分析、計画、最適化を一元管理するSaaSを展開するApptioは4月20日、日本でのビジネスを展開するため、日本法人の設立を発表した。代表取締役社長には、元日本マイクロソフトの成塚歩氏が就任した。
Apptio日本法人の代表取締役社長に就任した成塚歩氏
Apptioは2007年に創業した米国企業。IT投資のコスト、品質、価値をビジネスパートナーに伝えるための標準化と検証済みのベストプラクティスを最高情報責任者(CIO)やビジネスリーダーに提供するTechnology Business Management(TBM)サービスを展開する。現在、世界で1000社以上の大企業が同社サービスを利用している。
オンプレミスやクラウドなどにあるITシステムの財務データと運用データを、機械学習技術を用いて単一のプラットフォームに統合し、ITの効率化とコストの最適化を進める。それによって得た余剰のリソースを、デジタル変革(DX)などのイノベーションにつながる投資に振り分けることができる。
成塚氏は、12年にわたる日本マイクロソフトの在籍中に、エンタープライズ向けビジネスを展開。エンタープライズ事業本部 流通サービス営業統括本部 本部長として、店舗ビジネスの主要な業務シナリオをデジタル化する「Smart Store」のイニシアチブを立ち上げ、日本の流通・小売業界向けのDX支援を推進してきた。
Apptio 代表取締役社長への就任については「クラウドやAI(人工知能)などの新たな技術の浸透により、企業経営においてもテクノロジーの活用が必要不可欠となっている。そのような中、CIOの方々は従来の職務に加え、DXの推進という大きな職責を担うようになった」とし、「Apptioを通じ、日本でのTBM推進と日本のCIOやビジネスリーダーの皆さまにとって不可欠なパートナーとなることを目指す」とコメントした。