NVIDIAは米国時間5月4日、2010年に創業しオープンなネットワークOSを手掛けるCumulus Networksを買収する計画を発表した。NVIDIAは先頃、2016年からCumulus Networksとの共同開発製品を提供してきたインターコネクト機器ベンダーMellanox Technologiesの69億ドル(約7300億円)での買収を完了したばかりだ。
Mellanoxのイーサネットスイッチ担当バイスプレジデントを務めるAmit Katz氏は、発表の中で次のように述べた。「アクセラレーテッドコンピューティング向けのハードウェアとソフトウェアの開発に向けたNVIDIAの取り組みは、Cumulus Networksによってネットワーキングソフトウェアのさらなる深みを目指す」「テクノロジースタック全体をまるごと技術革新する能力は、高速化されたソフトウェア定義データセンター分野において、われわれが大きな規模でパフォーマンスを実現するのに役立つ」
Cumulus Networksは1800社超の顧客を抱えており、その中には「Fortune 50」企業の30%が含まれているという。カリフォルニア州マウンテンビューに本拠を置く同社は、ネットワークスイッチ向けのOS「Cumulus Linux」で100を超えるハードウェアプラットフォームをサポートしている。Mellanoxの「Spectrum」スイッチはすでに、Cumulus Linuxを搭載して出荷されている。両社は、ネットワークエッジ向け分散型Linuxソフトウェアプラットフォーム「DENT」や、ネットワークOS「Mellanox Onyx」の開発でも手を組んでいる。
Cumulus Networksは、ベアメタルネットワークスイッチ向けのオープンな「インストール環境」を定義する「Open Compute Project(OCP)」のオープンソース構想「ONIE」も支援していた。Mellanoxはスイッチ製品の基盤としてONIE環境を利用している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。