企業買収

NVIDIA、AIアーキテクチャーやデータストレージを手がけるSwiftStack買収へ

Charlie Osborne (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2020-03-09 10:23

 NVIDIAが、ストレージや人工知能(AI)アーキテクチャー関連のテクノロジーを手がけるSwiftStackを買収する。NVIDIAは、以前からSwiftStackのテクノロジーを自社の製品に搭載している。

 SwiftStackの共同創業者で最高製品責任者(CPO)のJoe Arnold氏が米国時間3月5日、買収について発表した。買収条件は明らかにされていない。

 カリフォルニア州サンフランシスコに拠点を置くSwiftStackは、Arnold氏とAnders Tjernlund氏、Darrell Bishop氏、Orion Auld氏らが2011年に創業した。プライベートクラウドストレージやデータストレージを手がけており、現在までに3回の投資ラウンドで2360万ドル(約25億円)を調達している。

 これまでに、OpenView Venture PartnersやStorm Ventures、UMC Capital、Mayfield Fundが出資している。

 SwiftStackは、ペタバイト規模に達する非構造化情報を管理するためのデータ管理およびストレージプラットフォームを構築している。同社によるとそのテクノロジーはエッジから中核システム、クラウドに至るまでのさまざまなところで利用可能であり、同社のソフトウェアはスーパーコンピューティングや自動車、インターネット、メディアといった分野/業界で用いられているという。

 同社のソフトウェア製品には、「1space」「ProxyFS」「Swift」「Controller」などがある。

 SwiftStackは2019年に「NVIDIA Partner Network」(NPN)プログラムに加わった。同社のテクノロジーはNVIDIAのAIインフラの設計で活用されている。SwiftStackはeBayやNVIDIA、Verizon、HudsonAlpha Institute for Biotechnologyなどを顧客に擁する。

 Arnold氏は、「AIとスケーラビリティーをもたらすうえでのデータにまつわる課題」を解決するために、SwiftStackとNVIDIAが力を合わせてきたと述べ、将来的に両社がAIの研究開発に注力していく可能性を示唆している。

 同氏は「SwiftStackチームの全員がAI搭載スーパーコンピューターの開発に向けて心を躍らせている」とコメントした。

 またSwiftStackは既存顧客向けに、1spaceやProxyFS、Swift、Controllerのサポートを継続するとしている。

 NVIDIAは2日、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、「GPU Technology Conference(GTC)2020」をオンラインのイベントに切り替えると発表した。基調講演や発表の内容について変更はないとしている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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