Googleは米国時間5月14日、VMwareとのパートナーシップをさらに推し進め、「Google Cloud VMware Engine」を発表した。このサービスは、専用のGoogleインフラ上にフルマネージド型の「VMware Cloud Foundation」スタックを実現するものだ。これによって、「Google Cloud」上でのVMware環境の稼働や、同クラウドに向けた顧客のVMware環境の移行がサードパーティー製品を介さずに可能になる。
顧客はこの新サービスを利用することで、「Google Cloud Console」から専用のVMware環境に直接接続し、オンプレミス環境のワークロードをGoogle Cloudへと移行/拡張できるようになる。
VMwareのクラウドプロバイダーソフトウェア事業部門のシニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのAjay Patel氏は声明で、「VMwareとGoogle Cloudは、パワーカスタマーのマルチクラウド戦略を支援するために力を合わせており、われわれの共通顧客は新たなGoogle Cloud VMware Engineの採用によって、自社が有する既存のデータセンター上で稼働しているものと同じVMware Cloud Foundation製品を用いたデジタル変革とビジネスレジリエンスの追求が可能になる」と述べ、「Google Cloud VMware Engineによって組織は、なじみのあるVMwareのツールを使うことで、ツールや訓練に対する投資を活用しつつ、自社のVMware環境をGoogle Cloud内に迅速に配備できるようになるとともに、スケーラビリティーとアジリティーを追求したクラウドネイティブなサービスにアクセスできるようになる」と続けた。
Google Cloud VMware Engineは今四半期に米国の2リージョンで一般提供が予定されている。2020年後半にはさらに、東京を含む8リージョンで提供予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。