「IBM Cloud」のユーザーらが報告したところによると、同社のサービスに障害が発生し、米国時間6月9日午後、多くのウェブサイトが応答しなくなったという。
提供:Screenshot: Asha Barbaschow/ZDNet
IBMの公式ステータスページもIBM Cloudでホストされているとみられるため、アクセスすると内部サーバーエラーが表示される状態だった。米ZDNetは米太平洋標準時(PT)9日午後4時20分時点でその表示を確認している。
「Downdetector」によると、ユーザーはPT午後2時30分頃から問題を報告している。
IBMのハイブリッドクラウド事業部門下にある「IBM Aspera」部門はPT午後3時6分、「われわれは、『IBM AoC Managed Storage』に影響するサービス障害についての警告を受けた。われわれのエンジニアが現在このインシデントを調査しており、さらなる情報が入り次第お伝えする」と記していた。
Asperaによると、AoC Managed Storageがアムステルダム(オランダ)とダラス(米国)、フランクフルト(ドイツ)、メルボルン(オーストラリア)、トロント(カナダ)で「大規模障害」が発生していたほか、「IBM Cloud Transfer Cluster」でも、アムステルダム、チェンナイ(インド)、ダラス、フランクフルト、香港、ロンドン(英国)、メルボルン、メキシコ、ミラノ(イタリア)、モントリオール(カナダ)、オスロ(ノルウェー)、サンノゼ(米国)、サンパウロ(ブラジル)、ソウル(韓国)、シドニー(オーストラリア)、東京(日本)、トロント、ワシントンD.C.(米国)、パリ(フランス)、シンガポールなどで障害が発生していたようだ。
IBM Cloudの顧客らは、今回の障害について通知を受けたと述べている。
マーケティング向けの自動化ソフトウェアを手がけるAutopilotは、PT午後4時20分に、「われわれのデータベースプロバイダーであるIBM Cloudは、非公式ながら『これはIBM Cloudサービスのかなりの部分に影響を及ぼすネットワーク関連の問題のようだ』と語ってくれた」と同社の障害報告ページに記している。Autopilotによると、現在すべての機能が正常に機能している。
IBM Cloudは障害について、Twitterで経過を報告している。本稿掲載時点で最新のツイートによると、「すべてのIBM Cloudサービスは復旧している」という。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。