Microsoftは米国時間6月18日、大規模な業界データモデリングを手がけるADRM Softwareを買収したと発表した。買収金額は明らかにされていない。ADRM Softwareはノースカロライナ州チャペルヒルに本社を置いており、10年近く前からMicrosoftと世界各地で協力してきている。
提供: Microsoft
ADRMが提供しているような大規模なデータモデルは、いわば情報の見取り図として世界各地の企業で用いられている。今回の買収を発表するMicrosoftのブログによると、ADRMはアナリティクスを目的として長年にわたってデータモデルを構築、洗練させてきているという。
MicrosoftでAzure Global Industry担当コーポレートバイスプレジデントを務めるRavi Krishnaswamy氏は同ブログに「業界データモデルによって、組織はビジネスコンセプトの全体的な捕捉/定義や、プロセスの洗練/統合、エコシステムにおける相互運用性の確立が可能になる」と記している。
ADRMの開発しているデータモデルには一般的に、エンティティーや属性、関係、ビジネスルール、エンティティーや属性の定義といったものが含まれている。ADRMのウェブサイトによると、それぞれの業界モデルは「Enterprise Data Model」(企業データモデル)や「Data Warehouse Model」(データウェアハウスモデル)とともに、おおよそ21〜30種類の「Business Area Model」(業務分野モデル)によって構成されているという。
Microsoftは、顧客が組織内の複数の業務で活用できるデータレイクを生成できるよう、ADRMのモデルに、「Microsoft Azure」のストレージやコンピュートを組み合わせていく計画だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。