日本IBMは6月23日、研削・研磨工具メーカーのノリタケカンパニーリミテドがグループ企業のIT基盤に「IBM Cloud」を採用したと発表した。4月から順次運用を開始している。
ノリタケでは、必要な資源を素早く調達できるクラウドでのグループのIT基盤構築を検討していたという。日本IBMとはインフラ計画のセッションを実施し、現在の基盤を段階的にクラウドへ移行することを決定した。IBM Cloudの採用は、クラウドデータセンター間の通信を追加費用なく利用できる点を評価したといい、国内の新規サーバーに次いで米国の新規サーバーのIT基盤とし、東京およびワシントンのクラウドセンターを採用した。
最初の段階では、米国に設置されたサーバーのクラウド移行を計画している。これによって監視やバックアップといったインフラの運用性が向上し、より低コストで柔軟な運用が可能になるとする。次の段階では、アプリケーションの変更や再構築が必要なITシステムを移行し、日本IBMの開発アウトソーシングサービスを利用して、移行時に可能なモダナイゼーションを実施するとしている。
ノリタケは、今後新規に調達するサーバーを原則としてIBM Cloud上に構築する方針だという。