ビデオ会議サービスのZoomは米国時間6月24日、Salesforceで最近までセキュリティ担当シニアバイスプレジデントを務めていたJason Lee氏を最高情報セキュリティ責任者(CISO)に任命したと発表した。
同氏は6月29日に就任し、最高執行責任者(COO)Aparna Bawa氏の直属となる。
Lee氏はサイバーセキュリティ業界のベテランで、情報セキュリティや管理の役職において20年以上の実績がある。
同氏はSalesforceで、2017年9月~2020年6月までセキュリティ担当シニアバイスプレジデントを務め、300人を超えるセキュリティ専門家チームを統括していた。
また、ITインフラストラクチャー全体のセキュリティ管理のほか、インシデント対応、脅威情報の収集、データ保護、脆弱性管理、侵入検知、アイデンティティおよびアクセス管理、オフェンシブセキュリティチームなどの管理を担当していた。
それ以前には、Microsoftで15年間さまざまな役職を歴任している。2017年まで同社の最重要部門の1つであるWindows Devices Groupのセキュリティエンジニアリング担当プリンシパルディレクターを務めていた。「Windows Update」「XBOX Live」、Microsoftのオンラインストアなどのオンラインサービスのセキュリティを保護していた。
Zoomは、ビデオ会議機能に発見された複数のセキュリティ問題を解決するための「機能追加の凍結期間」を終えようとしている。同社は4月1日以来、新機能の開発を一旦全面的に停止し、セキュリティとプライバシー関連の改善とバグの修正に集中してきた。
同社は、セキュリティとプライバシーの問題に対処する90日の計画を7月に終了する予定だ。
Zoomのユーザー数は、新型コロナウイルスのパンデミックの最中に急増した。Zoomによると、4月には1日あたりの会議参加者数は3億人を突破し、2019年12月の1000万人から大幅に増加したという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。