AWSの「CodeGuru」、一般提供開始--機械学習活用のコードレビューやパフォーマンス改善

Liam Tung (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2020-07-01 14:17

 Amazon Web Services(AWS)は、アプリケーションの効率改善やコードの品質向上を支援する機械学習ツール「Amazon CodeGuru」の一般提供(GA)を開始したと発表した

 このサービスは、コードをレビューする際のバグの発見を支援する「Amazon CodeGuru Reviewer」と、AWS上で動作するアプリケーションで実行されているのコードのうち、もっともコストの高い部分を特定するツール「Amazon CodeGuru Profiler」で構成されている。

 AWSは2019年12月にCodeGuruのプレビュー版を公開した。このツールは、顧客のコードレビューのプロセスを自動化してバグの発見を支援し、問題を修正するためのアプローチを提案するものだ。

 CodeGuruの利用者には90日間の無料トライアル期間が提供され、それ以降はCodeGuru Reviewerによって分析されたコード行と、CodeGuru Profilerのサンプリング時間に基づく料金となる。

 このツールを使えば、AWSのコンピュートインスタンスで実行されているアプリケーションのコードのCPUリソース使用効率をチェックし、本来の料金よりも高い費用を支払っていないかを調べることができる。

 CodeGuruのレビュー機能には、GitHubに登録されている1万件以上のオープンソースプロジェクトや、Amazon自身のコードレビューのデータを使用してトレーニングされた機械学習モデルが使用されている。

 開発者がコードをレビューするには、通常のようにコードを利用しているGitHubやその他のリポジトリーにコミットし、Amazon CodeGuru Reviewerをレビュアーの1人として追加登録する。CodeGuru Reviewerは、pullリクエストをオープンしてコードを調べる。AWSによれば、このサービスは高い精度でバグやその他の重大な問題を特定できるという。

 ユーザーには、コードレビューの状況や、解析されたコード行数、推奨される改善事項の数などの情報を一覧できる、pullリクエストダッシュボードが提供される。ユーザーは、推奨される改善内容を承認するか、拒否するかを選択することができる。

 CodeGuru Profilerが提供するプロファイルには、アプリケーションに見つかった非効率性によってかかっている余分なコストの見積もりや、パフォーマンスを改善してコストを削減するために推奨される改善内容も含まれている。

 このサービスの一般提供が始まったリージョンは、米国東部(バージニア北部)、米国東部(オハイオ)、米国西部(オレゴン)、欧州(アイルランド)、欧州(ロンドン)、欧州(フランクフルト)、欧州(ストックホルム)、アジアパシフィック(シンガポール)、アジアパシフィック(シドニー)、アジアパシフィック(東京)だ。AWSは、今後数カ月で利用できるリージョンを増やしていく予定だという。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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