Microsoftが、モバイルデバイスや組み込みデバイス向けのグローバルなソフトウェアエンジニアリングとデザインサービスを提供するMovialより多数のエンジニアやデザイナーを採用しているようだ。Microsoftは、ルーマニアのヤシにあるMovialのオフィスをこの地域の4つ目の研究開発センターとする計画だという。SeeNewsが現地時間7月6日に報じた。
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筆者が7日、Microsoftに問い合わせたところ、広報担当者は「Microsoftは最近、『Windows』と『Android』の開発を強化するという当社の取り組みの一環として、複数のオフィスで従業員を雇用することでMovialと合意した」と認めた。Microsoftは従業員の雇用に関してMovialに支払った金額は明らかにしていない。
Movialはフィンランドのヘルシンキに拠点を置いており、台北、サンフランシスコ、シアトルにもオフィスがある。Movialの広報担当者はWindows Centralに対し、今回の取引には当社のルーマニア、台湾、米国の従業員が関わっていると述べた。MicrosoftはMovialを買収するのではなく、Movialは今後も独立した会社として存続し、残るスタッフの大半がフィンランドを拠点とするという。
MicrosoftはデュアルスクリーンのAndroid搭載スマートフォン「Surface Duo」を開発している。同社は2019年、Surface Duoとともにデュアルスクリーンで「Windows 10X」を搭載する「Surface Neo」を発表し、2020年のホリデーシーズンまでにリリースするとしていた。その後、Surface Neoのリリースは延期される可能性があるとされ、Microsoftは10Xをデュアルスクリーンからシングルスクリーンファーストにシフトしていると説明していた。
Windows Centralによると、Microsoftはこれまで、AndroidをSurface Duoに搭載する上で求められる専門性を持つMovialなどのサードパーティーベンダーと契約していたが、Movialの従業員を雇用することで、今後のDuo向けのOSの取り組みをすべて社内で進められるようになる。これまでにもMicrosoftでは多数のエンジニアがAndroid向けアプリに取り組んでいる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。