海外コメンタリー

「Windows 10」次期機能アップデート「バージョン2004」では何が変わるのか

Ed Bott (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2020-02-20 06:30

 今年は2020年だが、Microsoftが準備している「Windows 10」の次のバージョンは「2004」に決まった。これはタイプミスではないし、タイムスリップが起きているわけでもない。

 実は、Windows 10の機能アップデートのバージョン番号は、基本的に西暦の下2桁とリリース月を合わせた4桁の数字(1809、1903、1909など)になっている。バージョン2004は2020年4月に一般リリースされる予定になっているため、このような名前になったわけだ。つまり、2020年の後半にはさらに「バージョン2010」が登場することになるわけだが、今はそのことは置いておこう。

 名前が紛らわしいことはともかく、今回の機能アップデートにはオススメできる機能が満載されている。ただし、「Windows Update」のルールが改められたため、2019年のいずれかの機能アップデートが導入されているPCでは、必ずしもバージョン2004をインストールする必要はない。

 バージョン2004(以前は「20H1」と呼ばれていた)のプレビュー版が公開されたのはかなり前のことで、すでに1年近くが経過している。機能実装は2019年12月10日に完了している可能性がある。

 実際に使ってみたいわけではなく、公式のドキュメントを読みたいだけであれば、Windows Insider Programのサイトで「Windows 10 Insider Previewビルドの新機能(20H1)」を参照するといいだろう。

 ただし、Microsoftがこのドキュメントに列挙している機能の一部は、(少なくとも筆者の手元にあるWindows 10バージョン1909のPCで行ったテストによれば)すでに導入済みであることに注意してほしい。このリストには、「電卓」アプリの新機能(「常に手前に表示」オプションなど)や、「Your Phone」アプリの大きな変更(Androidスマートフォンユーザーにはかなり大きな変更内容が提供される)なども含まれている。

 バージョン1909からの変更点の中には、「Cortana」が「Windows Search」から完全に分離されるという大きな内容もある。また、「ファイルエクスプローラー」の検索ボックスで使用されるWindows Searchの機能にいくつかの変更が加えられたほか、Windows Searchのインデクサー(インデックス作成プロセス)の処理が重すぎる場合があるという以前から不満に対処するために、インデクサーの動きが改善される。

 ここからは、筆者が実際に行ったテストに基づいて、その他の主な変更点を紹介していこう。

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