「iPhone」のバッテリーの持ちが悪くて困っている人は多いだろう。最近のiPhoneの使い勝手を考えると、フル充電でも1日持たないことがある。「FaceTime」「メッセージ」「マップ」などのアプリを繰り返し使っているだけで、バッテリー残量が25%も減ってしまうことがある。
もしこのような問題に直面したことがあるなら、決して1人ではない。昨今のスマートフォンは非常に電力消費が大きい。「iPhone SE 4」でさえバッテリーの問題を抱えていた。さまざまなアプリ、機能、設定がバッテリーを消費し、それがバッテリーの持ちを悪化させる原因となっている。しかも、それらの一部は実際には使っていない可能性があるという点が厄介である。
幸いなことに、iPhoneのバッテリーを長持ちさせるための設定は幾つかある。それらを調整することでバッテリーの持ちを改善することができる。しかも、これらの設定を変更しても、便利な機能が全て使えなくなるわけではない。「iPhone 16 Pro Max」を使っていようと、少し前のモデルを使っていようと、同様に有効な手段である。ここでは、iPhoneのバッテリー駆動時間を改善するための11個の効果的な方法を紹介する。
1. 常時表示ディスプレーをオフにする
「iPhone Pro」シリーズの常時表示ディスプレーは、バッテリー消費量が最も大きい機能の1つだ。Appleは同機能を導入した当時、バッテリー消費は1時間当たり約1%程度だと説明していたが、iPhoneを使わない間でも日に4分の1近くバッテリーが減ってしまうことがある。
設定方法:iPhoneで、「設定」>「画面表示と明るさ」>「常に画面オン」の順に開き、スイッチをオフにする。後で感謝することになるだろう。
2. キーボード入力時の触覚フィードバックをオフにする

提供:Kerry Wan/ZDNET
この機能は、iPhoneよりも前に「Android」スマートフォンで長年利用されてきた。キーボードをタップするたびに振動するため、特に文字入力を頻繁に行うユーザーにとっては、バッテリーの消費につながる。
設定方法:iPhoneで、「設定」>「サウンドと触覚」>「キーボードのフィードバック」の順に開き、「触覚」と表示されたスイッチをオフにする。iPhoneの着信音をオンにしている場合は、キーボードのサウンドをオフにすることでもバッテリー消費を節約できる可能性がある。
3. 「Hey Siri」をオフにする
「Siri」をそれほど使わない場合、「Hey Siri」の音声認識を常にオンにしておく必要はない。最近のiPhoneではサイドボタンを長押しするだけでSiriを起動できるため、音声認識に電力を費やす必要がなくなる。
設定方法:iPhoneで、「設定」>「Apple IntelligenceとSiri」>「Siriに話しかける」の順に開き、「“Hey Siri”」をオフにする。これでホットワードを使ってもSiriが起動しなくなる。
4. 受信する通知の量を減らす
iPhoneで通知を受信すると、画面が点灯し、通知音が鳴り、バイブレーションが作動し、アニメーションが表示されるなど、さまざまな処理が同時に行われる。多くのアプリをインストールしている場合、日々大量の通知を受け取っていることだろう。それが、いつの間にかバッテリーの消費につながっている。バッテリー持続時間のためだけでなく、頻繁に端末を確認する手間を省くためにも、不要な通知はオフにすることをお勧めする。
設定方法:「設定」>「通知」の順に開き、通知をオフにしたいアプリをタップする。また、通知の表示方法を調整するオプションもある。バックグラウンドで通知を静かに受け取るか、端末の使用中にバナーとして表示するかなどを選択できる。バッテリー持続時間を最大限に延ばすには、不要な通知を全て完全にオフにすることをお薦めする。
5. 「集中モード」を使用する
「集中モード」でも受信するメッセージの数を減らせる。これは、どのアプリから連絡を受け取るかを選択できる。例えば、運転中や仕事中に通知を制限するといったことが可能だ。あらかじめ用意された集中モードに加えて、自分でカスタムすることも可能だ。
設定方法:「設定」>「集中モード」の順に開き、「仕事」などの集中モードを選択する。次に、集中モード中に通知を許可するアプリと連絡先を指定する。これを行うには、「+」ボタンをタップし、連絡先またはアプリを選択して、「完了」をタップする。また、ロック画面またはホーム画面のどちらに通知を表示するかも選択できる。