テレワークの普及が拍車をかける形で、さまざまな情報のオンライン化が進んでいる。オフラインのセミナーはウェビナーになり、企業の会議は「Zoom」などと呼び名も変わってきた。
今後懸念されるのは、こうしたウェブ化の流れによって引き起こされる企業のシステムインフラにおける不具合の発生である。ECサイトなどは、1秒の表示の遅れが莫大な売り上げの損失につながるというデータもある。
ウェブの品質を維持するためには、インフラの健全性を確認しておく必要がある。また、最近は前提となるシステムに、マルチクラウド、コンテナーなど新たな環境が加わってきている。そこで点検する必要があるのが、ロードバランサーや、それをさらに高度化したといわれるApplication Delivery Controller(ADC)と呼ばれる製品の性能である。
ここに来て、ベンダー側も新たな製品展開を進めている。VMwareが提供する「NSX Advanced Load Balancer」は、オンプレミスのデータセンターに加え、VMware製品、OpenStack、AWS、Azure、Google Cloud Platformなどのパブリッククラウドも対象とし、ポリシーの集中管理と一貫性を保った運用により、管理を簡素化している。
オンラインの重要性が社会的な意味でも高まっているいま、インフラとしての役割が求められる負荷分散装置やADCへの期待を示す記事を集めた。